アニメファンのみなさんは、夏のアニメ映画と言えばどの作品が思い浮かぶでしょうか? 今回は今夏観たい、後味爽やかな青春ストーリーの3作品を紹介します。
『時をかける少女』ビジュアル (C)「時をかける少女」製作委員会2006
【画像】一番印象深いのは? こちらが歴代の『時をかける少女』です(7枚)
うだるような暑さ…そんな日は家でアニメを!
例年以上に暑い2024年の夏、もちろんアウトドアで遊ぶのも楽しいですがアニメファンならインドアでじっくりアニメを観るのもいいでしょう。特に映画には、夏に観るのがぴったりの作品がそろっています。
『時をかける少女』
まず、夏といえば『時をかける少女』でしょう。この作品は、ある出来事をきっかけに時間を跳躍する「タイムリープ」の能力を手に入れた女子高生「真琴」のひと夏を描いた青春物語です。筒井康隆先生のSF小説が原作で、これまで実写映画やTVドラマなども含めて何度も映像化されました。
『サマー・ウォーズ』と並ぶ細田守監督の代表作だけに多くの人が鑑賞済みではないでしょうか。実は本作が公開されたのは2006年とすでに20年近く前のことでした。今も語り草の不朽の名作だけに、未視聴の若い人は絶対にチェックしてほしい一作です。
『時をかける少女』は「Amazon Prime Video」「Hulu」「TELASA」などで配信されています。
『サイダーのように言葉が湧き上がる』
新たな夏アニメ映画のスタンダードとなりつつあるのが、2021年に公開された『サイダーのように言葉が湧き上がる』です。本作では郊外のショッピングモールで出会った、コミュニケーションが苦手な俳句少年とコンプレックスをマスクで隠す少女ふたりの物語がつづられます。
ポップなビジュアルと巧みな演出で彩られたストレートなボーイ・ミーツ・ガールストーリーは多くの人に受け入れられるのか、近年のアニメ作品では地上波放送されることがかなり多いようです。
『サイダーのように言葉が湧き上がる』は、8月17日(土)深夜24時からEテレでの放送が予定されており、「Netflix」でも配信されています。
『夏へのトンネル、さよならの出口』
八目迷先生による同名小説を原作とするジュブナイルSF『夏へのトンネル、さよならの出口』は2022年夏に公開されました。本作はあるトラウマに抱える少年と容姿端麗な転校生の少女が、欲しいものが何でも手に入るとうわさされる「ウラシマトンネル」を調べる物語です。
本作は地上波放送などがなく知名度は意外と低いかもしれませんが、フランス・アヌシーで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭で特別賞にあたる「ポール・グリモー賞」を受賞するなど高く評価されています。瑞々しい映像で紡がれるひと夏の物語が83分とコンパクトにまとまっているため、多くの人の目に触れてほしい作品でしょう。
『夏へのトンネル、さよならの出口』は「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで配信されています。
意外と多い、夏に観たいアニメ映画
ほかにも定番の「スタジオジブリ」作品や『劇場版 巨蟲列島』のようなホラーものなど、さまざまな夏に観たい作品があります。改めて夏アニメ映画がないか振り返り、見逃しているものがあれば、この機会にチェックしてみましょう。