アルカラスが今季後半戦に向け抱負を語る「1位で年を終えることが僕のメインの目標」<SMASH>

 男子テニスで現在ATPランキング3位につけるカルロス・アルカラス(スペイン/最高1位)は、今週開催されるマスターズ1000大会「シンシナティ・オープン」(8月12日~19日/アメリカ・シンシナティ)でハードコートシーズンの戦いをスタートさせる。大会を前にATP(男子プロテニス協会)公式サイトのインタビューに応じ、今年の大きな目標の1つとして年末のATPランキングで1位に立つことを挙げた。

「もちろん1位になることは、僕が追う立場の時はいつでも目標であり、レースは僕にとって重要なランキングだ。年末にレースを1位で終えれば、ランキングもかなり似たようなものになるので、1位で終わることになる」

 アルカラスの言う「レース」とは「レース・トゥ・トリノ」のことで、その年のスタートからの獲得ポイントを加算していくランキングのこと。これは8人が出場権を得るツアー最終戦「ATPファイナルズ」(トリノで開催)の基準となる。一方、「ランキング」と言っているのはATPランキングのことで、過去1年間の成績を対象に算出する、いわゆる“世界ランキング”のことだ。シーズン終盤になれば両ランキングは近いものとなっていく。

 今季、全仏オープンやウインブルドンで優勝しているアルカラスは、全豪優勝のヤニック・シナー(イタリア/ATP、レースとも1位)を追っており、レースランキングではわずか450ポイント差で2位につけている。ちなみにマスターズ大会で優勝すれば1000ポイント獲得できるので、相手の成績次第ではすぐに逆転可能な差だ。
 「僕は全てのトーナメントに集中して臨み、素晴らしいテニスをして、レースで良い結果を出すことを考えている。そして今年は、1位で年を終えることが僕のメインの目標の1つなんだ。どうなるか楽しみだね」と年間1位奪取に意欲を見せるアルカラス。「僕はレースでナンバー1になるために戦っている。将来それが達成できるなら、できるだけ早くしたいと思っている」と力を込めた。

 そのためにもアルカラスはシンシナティOPを「僕にとってとても重要な大会」と位置付けている。パリ五輪決勝でジョコビッチに惜しい敗戦を喫した後、アルカラスは兄弟や親しい友人と共に短い休暇を過ごした。「テニスのことを考えずに過ごせる数日が必要だった」からだ。

 そうして心機一転して、ツアー後半戦のハードコートシリーズに乗り込んできたアルカラス。果たしてシナーを追い上げ、2022年以来の年間1位の座に就けるのか、年末まで目の離せない戦いが続く。

構成●スマッシュ編集部

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