青山学院大学陸上部の原晋監督が自身のXを更新し、パリ五輪最終日に行なわれた女子マラソンでのハプニングに対して私見を述べた。
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女子マラソンは最終盤まで4人がデッドヒートを繰り広げる大混戦。最後の数百メートルはシファン・ハッサン(オランダ)とティグスト・アセファ(エチオピア)の激しいマッチレースとなり、前者が五輪新記録となる2時間22分55秒で金メダルを獲得した。
熾烈なラストスパートを繰り広げるなかで、ハッサンが内側からアセファを抜こうとして両者が接触する際どいシーンがあった。アセファがコースを遮ったようにも見えたため、SNS上では彼女に対する批判的なコメントが数多く寄せられたという。
原氏はその状況を伝える記事を引用したうえで、「またまたネガティブキャンペーンか⁈」とうんざりした様子。「42㌔からのあのスパート力。双方譲らぬ勝利への執念。五輪で勝負する為の厳しいトレーニングのプロセスを想像すると『感動』の一言しか出てこないのは私だけでしょうか⁈」と疑問を投げかけた。
強靭なメンタリティーで競り勝ったハッサンは陸上トラック5000m、1万mのふたつの銅と合わせて3つのメダルを奪取した。五輪一大会における長距離3種目でのメダルゲットは、1952年ヘルシンキ大会で男子マラソン、1万m、5000mの3冠を成し遂げた“人間機関車”エミール・ザトペック(旧チェコスロバキア)以来の快挙だ。ハッサンが4競技で走破した距離は驚愕の62.195キロを数える。
構成●THE DIGEST編集部
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