未婚でママの道を選んだ弁護士・島田さくらさんに聞く、仕事と育児に大切な「割り切り術」

仕事や育児に忙しくて、毎日があっという間に過ぎてしまう……。がんばっている証拠ではあるけれど「こんなのでいいのかな?」とモヤモヤしてしまうこと、ありませんか? そこで今回は『朝生ワイド す・またん!』や『情報ライブ ミヤネ屋』で、コメンテーターとしても出演している弁護士の島田さくらさんに、忙しい毎日を乗り切るコツをうかがいました。

( Index )

弁護士として、ママとしての1年目は記憶が曖昧なほど多忙な日々
結婚して家族3人に。思春期に突入した息子さんは……

(広告の後にも続きます)

弁護士として、ママとしての1年目は記憶が曖昧なほど多忙な日々

島田さんのプロフィールを拝見し、「未婚でママ」という言葉が印象的でした。当時の心境を教えていただけますか。

戸惑いはありましたが諦める気持ちもなかったので、自分の中で産むことに迷いはなかったですね。私が弁護士1年目のときで、息子はまだ0歳。「育児と仕事、どう両立していたんですか?」とよく聞かれるんですけれど、両立もなにも、全部ひとりでやるしかなかったです。だから、息子が赤ちゃんの頃の記憶があまりないんですよ。

それくらい毎日が忙しかったんですね。

まだ仕事は1年目で手の抜きようもないですし、いろいろ覚えることも山ほどあって。でも両親は九州で、頼るのは難しく、ほぼひとりで子育てしていました。保育園には本当に助けてもらってありがたかったです。

覚えているのが、子どもが1歳のとき。冬に私が風邪を引いてしまって、息子は元気だけど、私が保育園に連れて行けないんです。ほかの誰も息子の面倒を見られないから、病院へ行くにしても子どもを連れて行かなきゃいけないし、結構大変でしたね。そのときに思ったのは、まずは自分の体調を一番大事にすること。息子が風邪を引いたときは私がどうにかできるけど、私が倒れたらもうどうにもならない。だからそこは割り切って、まずは「自分の体調」を第一に考えるようになりました。

「割り切り」は働くママにとって大きなヒントかも知れませんね。

そうですね。弁護士になりたての頃、お子さんがいる弁護士の先輩に「できないことは『できない』と割り切ったほうがいいよ」というアドバイスをいただいたんです。がんばって無理すればできるかもしれないけれど、それだと続かないですよね。

だから、周りの人に「これ以上はできない」と分かってもらっておいたほうが周りも調整しやすいからって。ちゃんと自分なりに線引きをして、無理をしないことが大事かなと思います。