バンカーがうまくならない大きな原因は、練習できる環境と機会がないこと！

そこで、若手プロに「練習不足を補えるバンカーの知恵とテクニックを教えてください」とレッスンを依頼。基本からライや状況別の１発で脱出できるヒントを伝授する。

アドレスで打ち込む体勢を作ることが大事

「アドレス時の重心位置をキープしたまま打ち込むと目玉を攻略できます」（鶴岡）

パー4の2打目などでショートすると、バンカーの斜面にボールが埋まり、左足上がりの目玉になることがありますよね。このようなケースはボールを右に置き、フェースを閉じて構えることが基本。

ボールを右に置き左ツマ先を外に向ける。
スタンスはほぼスクエア

私はそれに加えて、体重をやや左足に乗せ、左ツマ先を開きます。これは上から打ち込む体勢を事前に作り、ダウンスイング以降、体を左に回しやすくするためです。

コックを積極的に使えば
ヘッドがボールの下まで届きます！

そしてコックを積極的に使い、ヘッドがボールの下に届くように鋭角に振り下ろしましょう。クラブを短く握って上から思いきり打ち込めば、1回で確実に脱出できますよ。

過度な右足体重はNG

左足上がりの傾斜なりに構えてしまうと、過度な右足体重になり、上から打ち込めない

体重を左足に乗せる

左足を深く埋めて左ヒザを曲げる。こうして体重を左足に少し乗せて、ハンドファーストに構える

いかがでしたか？　ぜひ、テクニックのヒントを参考にして、練習をしてみてください！

鶴岡果恋
●つるおか・かれん／1999年生まれ、神奈川県出身。166㎝。18年のプロテストに合格。24年シーズンはKKT杯バンテリンレディス2位、パナソニックオープン7位など好調で、プロ初勝利まであと1歩。明治安田所属。

構成＝小山俊正
写真＝相田克己、田中宏幸