「野村監督のID野球ではないですが…」大岩ジャパンはパリ五輪でオーバーエイジを使うべきだったのか「例えば最終ラインに彼がいれば」【識者の見解】

 大岩ジャパンはパリ五輪でスペインに敗れ、ベスト8に終わった。メダルを獲得するためにはやはりオーバーエイジを使うべきだったのか。識者の河治良幸氏は「結果だけ求めるなら、使うべきです」と断言した。

「メダル獲得への必勝法はないです。ただ、勝利の確率を高めるために何をすべきか。野村監督のID野球ではないですが(笑)、勝つ確率を60パーセントから65パーセント、70パーセントに引き上げる努力は大事です」

 勝利へのこだわりは、今季のFC町田ゼルビアを見ても分かる。

「リスタートを早くやるとか、ロングスローのフリをしてクイックにするとか。そういう部分で勝率を高める。だからと言って、勝てる保証はもちろんないですよ。でも、試合を重ねていけばその効果は表れます。クラブより試合数が少ない代表戦も例外ではありません」
 
 その基準で考えると、「オーバーエイジを使うべきだった」というのが河治氏の見解だ。

「例えば最終ラインに谷口彰悟選手がいれば、守備陣はより落ち着いていたはずです。スペイン戦で0-1になった時も彼が立て直す役割を担えたし、中盤に遠藤航選手がいればまた違っていたかもしれません。彼らを招集する意思があったのか、できなかったのかはさておき、そうした選手がいれば勝率は高まったと思います」

構成●サッカーダイジェストTV編集部)

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