いつの時代も人気のラブコメですが、この夏は尋常ではないほどの数が放送中です。そんなアニメを彩るヒロインのうち、今回は特に個性が際立つ3人を紹介します。
アニメ『負けヒロインが多すぎる!』メインビジュアル (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
【画像】こちらは過激すぎて、地上波では「ほぼ規制」されちゃった夏アニメです(5枚)
今年の夏は個性派ヒロインとの恋愛劇を楽しもう
夏は恋の季節……というイメージとは関係ないかもしれませんが、2024年の夏アニメはラブコメディ、あるいは恋愛がテーマのアニメがたくさん放送されています。そうしたジャンルの華といえばやはりヒロインで、今夏も百花繚乱といった具合です。なかには、ほかのアニメではあまり見られないような個性的すぎるキャラクターも存在します。
八奈見杏菜(『負けヒロインが多すぎる!』)
『負けヒロインが多すぎる!』は、思い人の恋人の座を勝ち取れなかった「負けヒロイン」=「マケイン」を扱う青春ストーリーです。そして最初のヒロインとして登場するのが「八奈見杏菜(CV:遠野ひかる)」でした。彼女は第1話の冒頭から想いを寄せていた幼なじみにフラれ、その現場を見られていたことからクラスメイトの主人公の「温水和彦(CV:梅田修一朗)」と関わりを持ち始めます。
ただし今のところ彼女はとにかく食いしん坊で、和彦に迷惑をかけてばかりです。本人に悪気はなさそうなのもあって、なかなかに厄介なヒロインなのですが、とにかく力の入った本作の絵のおかげでものすごく魅力的に見えてくるのが拍手ものです。
なお続いて登場するスポーツ系ヒロインの「焼塩檸檬(CV:若山詩音)」も、人見知りの小動物系ヒロインの「小鞠知花(CV:寺澤百花)」もかなりの個性派「マケイン」です。残念な彼女たちと和彦がどんな恋愛劇を繰り広げるのか……今のところ雲行きはかなり怪しく和彦がただ絡まれるだけで終わってもおかしくないですが、温かく見守りたくなること間違いなしのヒロインたちです。
七倉凛(『疑似ハーレム』)
キャストの力で魅力が倍……どころか何倍にもなっているのが『疑似ハーレム』の「七倉凛(CV:早見沙織)」です。彼女は、マンガのようなハーレム状態に憧れる「北浜瑛二(CV:岡本信彦)」先輩に思いを寄せるあまり、つい「キャラ」を演じてしまう演劇部のホープです。
彼女が演じるキャラは「ツンデレちゃん」「小悪魔ちゃん」「クールちゃん」などとにかく多彩で、しかもコロコロと変化します。それを見事に表現するのが早見沙織さんで、聞けば彼女の器用さに舌を巻くでしょう。今後、凛(および早見さん)がどんな風にキャラを演じるか、そしてキャラを作らずに先輩と距離を縮めていくのか気になるところです。
神宮寺那織(『恋は双子で割り切れない』)
『義妹生活』の「綾瀬沙季」や『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』の「周防有希」など、この夏のラブコメでは妹キャラの存在感が際立っています。なかでも主人公の「白崎純(CV:坂田将吾)」と、小さい頃から家族ぐるみで付き合いのある神宮寺姉妹(双子)との三角関係が描かれる『恋は双子で割り切れない』の「神宮寺那織(CV:内田真礼)」はインパクト大です。
那織はかわいらしい外見ながらひねくれ者なサブカル女子で、趣味を同じくする人との会話は持ち前の知識を活かしたフレーズばかりです。純と映画に行こうとするくだりだけでも「タイムトラベルものって結局『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が最&高でしょ」「スター・デストロイヤーぶつけるぞ」「このクソトレッキーが」などなど、匂い立つようなセリフが次々に飛び出します。
彼女らが繰り広げるオタクトークのノリはかなりリアルで、観る人によっては自分を見ているようで心が抉られるかもしれません。なかなか行方が読めないスリリングな三角関係と共に注目していきたい要素です。
面白ヒロインが多すぎる!
ここまで挙げた以外にも『僕の妻は感情がない』の家事ロボット「ミーナ」や、『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』のロシアン美女「アーリャ」、ひとまとめにして「暗黒聖闘士(ブラックセイント)」とも呼ばれた『女神のカフェテラス』第2期の追加ヒロインたちなど個性派ヒロインが大豊作です。
2024年の夏アニメは、早くも中盤を迎えようとしています。今後、彼女らがどんな輝きを放つか期待しながら各作品を観ていきましょう。