数々のドラマが生まれたパリ五輪がついに閉幕した。興奮冷めやらぬなか、英紙『Daily Star』が五輪における男子サッカーを巡り、大胆で過激な見解を示した。
五輪が同じく4年に1度のワールドカップ(W杯)と大きく異なるのが、年齢制限がある点だ。23歳以下に設定されており、それより年上の選手は、オーバーエイジとして3名のみ加えられる。
そして次に見逃せないのが、開催時期である。非代表ウィークで、選手の招集に強制力がないうえ、欧州主要リーグのプレシーズンと被るため、多くの国がチーム編成で苦戦を強いられている。
こうした点を踏まえ、『Daily Star』は「オリンピックでのサッカーは無意味。チェルシーが監督に複数年契約を与えるようなもの」と題した記事を掲載。「オリンピックでサッカーをやる意味はあるのか?」と投げかけている。
「聞き覚えのない凡庸なティーンエイジャーで溢れており、オリンピックに相応しくない。クリスマスディナーにスパムを食べるのと同じくらい非伝統的で、アマチュアの5人制試合レベルの威厳しかない。U-23の年齢制限もあって、ワールドカップの模造品のようだ。なんたって、大会ベストスライカーが、クリスタル・パレスでベストでさえないジャン・フィリップ=マテタなのだから!」
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同メディアの訴えは止まらない。皮肉たっぷりに、さらにこう伝えた。
「何年もの間、私たちはカレンダー内の脂肪を削ぎ落とすよう説いてきた。それなのにこのグチャグチャは何だ?全て不必要だ。アーセナルがタイトルのパレードを計画したり、チェルシーが監督に複数年契約を与えたりするようなものだ」
なお、五輪はW杯と違い、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドのサッカー協会単位ではなく、イギリスとしての参加が求められる。そのため、同国は地元で開かれた2012年以来、出場が遠ざかっているが、現地メディアの報道によれば、早くも4年後のロサンゼルス五輪でのイギリス代表再結成に向けて、動き出している模様だ。
大会の意義も含めて課題は山積みのなか、今後どのような進展が見られるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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