「夢にも思わなかった成果だ」 東京大会に続いてメダル獲得数3位を維持したパリ五輪の日本選手団に海外メディアが賛辞!

 17日間にわたって各競技の熱戦が繰り広げられたパリ・オリンピックは8月11日に閉幕。日本は金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個を獲得し、合計45個とアメリカ(126個)、中国(91個)に次ぐ世界3位という偉大な成績を残した。

 自国開催だった3年前の東京大会で記録した58個(金メダル27個)には及ばなかったものの、史上2番目という数字を残した日本に対しては、国外からも高い評価が下されており、英国の通信社『REUTERS』は、「日本は胸を張って帰国できるだろう。メダル数ランキング3位という結果は、夢にも思わなかった成果だ」と称賛している。

「20個の金メダルは、日本の五輪委員会が掲げた目標と一致するものである。3年前には552人の選手が参加し、今回は409人と大幅に減少した中で、この記録は達成された。調査企業『ニールセン』の傘下にある『グレースノート』は大会前、日本について金メダル獲得は13個、ランキングでは7位に落ちると予測していたが、実際は開催国フランスをも上回った」

 尾縣貢・日本選手団団長は、歴代最多のメダル獲得数を記録した東京大会について「パンデミックの最中に開催された大会ということで、(他国の選手にとっては)入国することすら難しかったことを考えれば、開催国の日本には大きなアドバンテージがあった」と語ったが、それだけに今回、国外での大会における最高の結果を残したことは大きな意味があると言えよう。
  同メディアはまた、「レスリング、柔道、体操、スケートボードといった競技は、今回も日本に多くのメダルをもたらしたが、必ずしも優勝候補によるものではなかった。幾つか期待外れという意味での驚きはあったが、これをポジティブな驚きが補ってみせた。特にフェンシングでは、男子フルーレ団体戦で日本が歴史的な勝利を収め、開催国フランスの金メダルラッシュを阻んだことが印象的だった」と振り返った。

 このような成績を上げることができた要因としては、尾縣団長の言葉を借りて「日本の成功は、政府によるスポーツへの継続的な投資や、国内スポーツ連盟間の情報交換といった取り組みによるもの」と説明。ちなみに尾縣団長は、努力の成果の代表例として5個(金2、銀1、銅2)のメダルを獲得したフェンシングを挙げている。

 なお、今大会で日本が最も多くのメダルを獲得したのはレスリングで、金8(最多)、銀1、銅2の計11個。これは同競技のひとつの大会における最多の数字であり、パリ五輪の公式サイトは「日本は8個の金メダル獲得という驚異的な成績を残した。日本の選手たちは、パリで争われた全てのレスリング競技の44.44%で優勝したことになる」と、その圧倒的な強さを強調した。

 目覚ましい活躍を見せた日本だが、尾縣団長は「もしベスト4に進出した場合、どのようにして表彰台に上がるかを考え、そしてその段階に達した時には、決勝でより良い競技をするために何ができるかを見極める必要がある」と今後の課題を指摘しており、4年後のロサンゼルス大会、そしてそれ以降の五輪では、さらに勝負強さを増した日本選手の姿を見ることができるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「君は本当に17歳か?」スポクラ銀の安楽宙斗、受け答えが“高校生に思えない”と話題!「完敗したとすぐに反省できるのはすごいな」【パリ五輪】

【関連記事】「かっこよすぎだろ!」スポクラ17歳安楽宙斗が銀メダル! 現役高校生の奮闘にSNSも一喜一憂「心臓バクバク」【パリ五輪】

【関連記事】「まだ余力があったんだと…恐ろしい子」怪物過ぎる17歳・安楽宙斗、余裕の1位突破にSNS騒然! なんと登る前に“決勝進出”の珍事【パリ五輪】