1日にどれくらいの運動量が必要?

これに関する調査はノルウェーの研究チームが2020年に報告しています(British Journal of SportsMedicine,2020)。

この調査では4カ国の合計4万4370人を含む大規模データを対象に分析。

その結果、中程度以上の運動を1日に約30〜40分間行っていた人は、座りすぎに伴う死亡リスクが有意に減少していたことが判明したのです。

中程度以上の運動とはそんなに激しいものではありません。

わかりやすく言えば、心拍数や呼吸数が通常よりも増加するものの、まだ会話はできるレベルの身体活動です。

例えば、サイクリングや少しスピードを速めたウォーキング、社交ダンスやエアロビクス、水泳などが当てはまります。

また集中して行う家事や庭仕事も中程度の運動に当てはまるとのことです。


1日30〜40分の中程度以上の運動が効果的 / Credit: canva

現代社会のライフスタイルでは「座るのをやめろ」と言われても無理な話でしょう。

仕事にせよ私生活にせよ、座る時間が長くなることはなかなか避けられません。

そんな中でも、1日に30〜40分の隙間時間を見つけて、適度な運動を続ければ健康な生活が送れるかもしれません。

詳しくはこちらをご参照ください。

pigmieさんの挑戦動画こちらから。

参考文献

YouTuber Experiments With Not Sitting For A Week. Here’s What Happened
https://www.iflscience.com/youtuber-experiments-with-not-sitting-for-a-week-heres-what-happened-75508

ライター

大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。
他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。
趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。

編集者

ナゾロジー 編集部