「コート上では辛かった」ヤングがマレーと共闘した2年間を回想「でも僕らがうまくいかなかった最初のデュオじゃない」<DUNKSHOOT>

 8月12日(日本時間13日)、今夏にロサンゼルス・クリッパーズからフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍したポール・ジョージのポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』が公開された。

 今回のゲストはアトランタ・ホークスのトレイ・ヤング。2018年のドラフト1巡目5位でダラス・マーベリックスに指名され、ルカ・ドンチッチとのトレードでホークス入りした185㎝・74㎏のプレーメーカーは、6年間のNBAキャリアでオールスターに3度、オールNBAチームに1度選出。

 初出場となった2021年プレーオフでは平均28.8点、9.5アシスト、1.3スティールと堂々たるプレーを披露し、第5シードのホークスを6年ぶりのカンファレンス決勝に導く原動力となった。

 昨季はケガで自己最少の54試合の出場に終わるも、平均25.7点、2.8リバウンド、10.8アシスト、1.3スティールと好成績をマーク。ただ、チームはイースタン・カンファレンス10位の36勝46敗(勝率43.9%)と低迷し、過去2年負けなしだったプレーイン・トーナメントも突破することができず、4年ぶりにプレーオフ進出を逃した。
  この結果を受け、フロントは7月に2022年からヤングとガードコンビを結成していたデジャンテ・マレーをニューオリンズ・ペリカンズへトレード。代わりに獲得したのはダイソン・ダニエルズ、ラリー・ナンスJr.といったロールプレーヤー、ふたつのドラフト1巡目指名権で、チームはクイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)の下、再びヤングを中心とした布陣で上位進出を目指すこととなった。

 ヤングはマレーと共闘した2シーズンを「勝ちたかったから、コート上では辛かった。でも、僕らがうまくいかなかった最初のデュオじゃないし、最後のデュオになることもない」と振り返り、こうも口にしていた。

「ひとつだけダメだった部分は、自分たちが望んでいたほど多く勝てなかったこと。良い部分だってある。僕らは長きにわたる関係を築くことができた。僕らの関係はバスケットボールを超えたものなんだ」

 コート上では期待されたほどの結果を残せずにコンビ解散を迎えたものの、ヤングは2歳年上で誕生日が一緒(9月19日)のマレーと、チームメイト以上の関係を構築することができたと語っていた。

文●秋山裕之(フリーライター)

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