夏休みといえば、まとまった時間が確保できるため、アニメを一気観する絶好のチャンスでもあります。現在放送中のアニメも観つつ、過去に多くの反響を呼び、当時の覇権候補に名を連ねた神作画アニメを、ぜひこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか?



「映画か?」と思うほどの超絶作画! 画像は「Fate/stay night [Unlimited Blade Works] Blu-ray Disc Box Standard Edition(通常版)」(アニプレックス)

【画像】え、色気ヤバ… こちらが『Fate/stay night』けしからんプロポーションの魔術師と英霊です(5枚)

1話見だすともう止まらない?

 2024年の8月は、夏休みが長く取れた方や、あまりの暑さに家から出たくない、という方も少なくないでしょう。まとまった休みに一気観したい、放送当時の「覇権候補」筆頭だった、神作画アニメをご紹介します。

『鬼滅』のufotableによる映画レベルのバトル『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』

 アニメ『鬼滅の刃』で一躍有名となった制作会社「ufotable」が手がける『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』(略称:UBW)は、ぜひ視聴してほしい一作です。本作は、2004年にTYPE-MOONが発売した、PC専用のビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』が原作です。

 本作は、2006年に初アニメ化された『Fate/stay night(セイバールート)』の別ヒロインルートである「凛ルート」を描いた作品で、2014年から2クールにわたってTV放送されました。

 魔術師の名門である遠坂家に育った「遠坂凛(とおさか りん/CV:植田佳奈)」は、同じ高校に通う主人公の「衛宮士郎(えみや しろう/CV:杉山紀彰)」と協力し、「聖杯戦争」での勝利を目指します。この聖杯戦争とは、手にしたものの願いが叶うといわれる「聖杯」を求めた、魔術師と、魔術師が召喚する英霊「サーヴァント」たちによる命をかけた戦いです。

 美しい映像で描かれる迫力のバトルシーンには「もはや映画レベル」と絶賛されています。3人のヒロインの各ルートと、外伝などの派生作品のある「Fate」シリーズの入り口として、この作品を選ぶと、違和感なく視聴できるのも魅力的です。

 アニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』は現在、Amazon Prime Video、U-NEXTなどで配信されています。

全13話で一気に駆け抜けられる! 『リコリスリコイル』



ふたりの主人公が描かれた『リコリス・リコイル』キービジュアル (C)Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11

 2022年に放送された『リコリスリコイル』(略称:リコリコ)も、ぜひ視聴しておきたい一作です。同作は、この夏大きな反響を呼んでいる『負けヒロインが多すぎる!』の制作会社「A-1 Pictures」が手がけています。

 本作は、日本の治安を守るために、犯罪者を極秘裏に抹殺する「リコリス」と呼ばれる少女集団の暗躍を描いたバトルアクションです。

 異次元の動体視力と天才的な戦闘センスを持ちながらも、絶対に相手は殺さない「錦木千束(にしきぎ ちさと/CV:安済知佳)」と、射撃術のズバ抜けた無表情な少女「井ノ上たきな(CV:若山詩音)」のダブル主人公を中心に描かれます。

 全13話で完結しており、第1話からラストまで駆け抜けるスピード感ある展開は、一気観したい作品としておすすめポイントです。ハイクオリティな作画で描かれる銃撃戦はどれも圧巻であり「いつまでもふたりを見ていたい」との声もあがるほど、ふたりの関係や成長が丁寧に描かれます。

 また、現時点において時期は未定ですが、新作アニメーションの制作も決定しているため、ぜひ今のうちに視聴しておきたいところです。

 アニメ『リコリスリコイル』は現在、Amazon Prime Video、U-NEXTなどで配信されています。

涙腺崩壊必至! 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』



『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』Blu-ray 1(ポニーキャニオン) (C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

 2018年に放送された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、「涙腺崩壊アニメ」としてたびたび名の上がる大人気作品です。制作は数々の名作を世に生み出した、「京都アニメーション」が手がけています。

 戦うことしか知らず、言葉もろくに知らない主人公の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン(CV:石川由依)」は、自身の命に変えてでも守りたいと思っていた、上官「ギルベルト・ブーゲンビリア(CV:浪川大輔)」が最後に口にした「愛してる」の意味を、理解できませんでした。

 ヴァイオレットは終戦後、手紙を代筆する職業である「自動手記人形(ドール)」として働きながら、さまざまな人や感情と触れ合い成長し、その言葉の意味を探していきます。

 本作は「息をのむほど美しい……」「バスタオルがいるほど全話泣ける」とまでいわれており、その美麗な作画も涙の後押しとなっていました。全13話構成も、一気観しやすいポイントとです。

 アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は現在、Netflix、TSUTAYA DISCASで配信されています。