前までは離婚というと人生の一大事件のように取り扱われていましたし、親戚に顔向けできないとか、ご近所に合わせる顔がないなど、とても悪いことのように思われていた時代がありました。
でも、現代はなんと3組に1組の割合で離婚するカップルがいるのです。あなたの周りにも離婚している人が何人もいらっしゃるのではないでしょうか。離婚は結婚よりも体力も気力も使うと言われていますが、どうやら体験者の話を聞くとそれもあながち嘘ではないようです。
今回は離婚の原因について詳しく紹介していきたいと思います。離婚の原因をあらかじめ知っておくことで、離婚をしないためにはどういった結婚生活を送ったらいいのか、わかってくると思います。それではさっそく始めましょう。
離婚の原因ランキングトップ5
〈5位〉お金のトラブル
恋人同士の時は、同棲をしていなければ直接お金のやり取りをする機会がないかもしれません。もちろんデートで奢ったり、奢られたり、割り勘をしたりといった経験はあるでしょう。
でも、真剣にどちらがどのくらい負担するかということを話し合ったことがないカップルも多いでしょう。ところが結婚となると避けては通れないのがお金の問題。夫婦になるとお財布を一つにしてお互いの収入を合わせてから、様々な支払いをするようになることが多いもの。
共働きならきっちりと話し合って半分ずつ負担したり、支払いを分担したり、家庭によってさまざまですが、どちらかが専業主婦(夫)の場合は、片方の収入でのやりくりすることになります。
生活費をくれないとか、何に使っているのか口うるさく聞かれるとか、家にあるお金を持ち出して使ってしまうなど、様々なトラブルが離婚の原因になるようです。
〈4位〉親戚と仲が悪い
こちらもお付き合いをするときは表面的なものだけで済んだことが、結婚することによって深くかかわり合いを持つようになって生じたトラブルなどが挙げられます。夫側の親戚と自分、妻側の親戚と夫、どちらかがうまくいかない場合は離婚原因となることもしばしば。
特に、夫の両親と同居をしている場合はトラブルが多いようです。一度うまくいかなくなった関係を修復するのはなかなか難しいものですよね。
年に一度や二度、顔を合わせるくらい遠方に住んでいる場合は我慢できるかもしれませんが、毎日顔を合わせるとなると我慢が積み重なって離婚へと進むようです。
夫の両親と対立した時に、夫が上手に間に入ったり、妻の味方をしてくれたりすればそこまで大きなトラブルにならずに済むこともあるのだとか。
〈3位〉DV・モラルハラスメント
お付き合いしているときからちょっと怪しいなと思うこともあれば、結婚してから本性が現れることもあるDVやモラルハラスメント(通称モラハラ)。離婚の原因としても3本の指に入るほど上位の一つです。
怒ると手が付けられないほど暴れたり、暴力を振るったりする人もいれば、お酒を飲むと人が変わったようになる人もいます。怒りをコントロールできない人に多いのですが、暴力は絶対にNGです。我慢せずに離婚するのが正解でしょう。
また、わかりやすく暴力を振るわないまでも、精神的に追い詰めてくるモラルハラスメントを行う人もいます。この場合は、自分自身にはモラルハラスメントをしているという自覚がないので問題です。
嫌なことを言われたり、されたりしたら「自分はそういうことを言われるのは嫌だ」ということを直接はっきり伝えることが大切です。離婚を考えるほど追い詰められてしまっているのは重症です。
〈2位〉浮気
「浮気なんてドラマや小説の中だけのこと、自分には関係ないわ」と思っている人も多いかもしれません。でも、意外と気が付いていないだけで浮気をしている人は多いようですよ。
浮気された夫のことを「サレ夫」、浮気された妻のことを「サレ妻」と呼ぶこともあるようです。夫のことを疑ってかかるのは嫌ですが、そうならないためにアンテナを張り巡らせておくのが良いでしょう。
浮気と聞くと男性がするイメージが多いかもしれませんが、意外と夫に不満を持っている女性がすることも多いようです。自分が浮気をして離婚を突き付けられ、慰謝料を請求されることもありますので注意が必要です。
〈1位〉性格の不一致
この人だと思って結婚しても、一緒に生活をしているうちに「なんだか合わないな」と思うこともありますよね。少しのことなら我慢できても、それが度重なると「一緒に居る意味って何だろう?」と考えてしまうこともあるのだとか。
価値観が合わなかったり、教育方針が合わなかったり、金銭感覚が合わなかったり、ちょっとしたことをすぐに話し合えずにいるとすれ違いが大きくなって離婚へと発展してしまう可能性があります。
若い時はまだ好きな気持ちが大きくて我慢できたことも、年齢を重ねておじさんやおばさんになるとだんだん頑固になるもの。お互い譲れなくなって熟年離婚ということも大いにあることなのです。
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離婚しないためにできること
離婚の原因をランキング形式で5位から1位まで紹介しましたが、どれも気づいた時点で二人でじっくり話し合うことができれば、大きな溝には発展しないのではないかと感じました。
注意しても、反抗したり、喧嘩したりしてしまうと話し合う機会を失いがちです。そういった意味では、離婚の一番の原因はコミュニケーション不足だと言えるでしょう。
何か思うことがあれば些細なことでも相手に伝えることが、離婚をしないためにできることなのではないでしょうか。