2028年のロサンゼルス五輪で実施される野球競技で、メジャーリーガーの参加が実現するのか。過去の五輪ではほとんど議論されることのなかったテーマだが、ロス大会に向けては状況が大きく異なるようだ。
【画像】14年ぶりの世界一!WBCアメリカとの激戦を厳選ショットで振り返る! ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が米国内のインタビューにおいて、「オリンピックでプレーしたい」と述べ、ロス五輪出場への意欲を示したことが大きな話題となった。そして、その発言がメジャーリーガーの参加を大きく後押しする可能性があると、米メディア『The Sporting News』が報じている。
現地時間8月13日、同メディアは大谷が「野球ファン以外も観戦するという事実は、野球業界にとって本当に良いことだと思う」と語った、五輪出場へ向けたコメントを取り上げている。
その上で、「この考え方に異論を唱えるのは難しい」としながら、「短距離走者のギャビー・トーマス、体操選手のスティーブン・ネドロシックなど、数え切れないほど多くの選手が4年ごとに有名になっていることを考えると、野球選手が待望のマーケティングの恩恵を受けるのは当然だ」と指摘する。
また、現在のMLBについて、「選手のマーケティングがあまりうまくいっていないことが問題の一つ」と論じるとともに、「選手を国際大会に出場させ、野球ファン以外も観戦する大舞台でプレーさせることは、大きな意味を持つかもしれない」と見込む。さらに同メディアは「ワールド・ベースボール・クラシックはMLB選手を国際舞台に立たせる機会を提供するが、オリンピックのように野球ファン以外の観客を呼び込むことはできない」として、それぞれの大会の違いを強調する。
加えて、「野球界最大のスターであるショウヘイ・オオタニが大会への参加を望んでいることを考えると、MLBは実現に向けてじっくり検討すべきだ」と主張しながら、「リーグにとって7月中旬にシーズンの2週間を事実上なくすことは容易ではないだろうが、その複雑さは大きな見返りに値するだろう」と見通している。
まさに世界中の人々が視線を注ぐオリンピックへのメジャーリーガーの参加は、MLB機構にとってのメリットも決して小さくはないはずだ。そして、すでに大きくクローズアップされている、五輪への想いを語った「日本人スター」の発言は、今後もその影響力を増していくことになるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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