パリ五輪でベスト8で敗退したなでしこジャパンの主将・熊谷紗希が8月15日、所属するローマに合流するため、羽田空港より出国した。
五輪の女子サッカー決勝では、アメリカがブラジルを1-0で下し、3大会ぶり、最多5度目の金メダルに輝いた。
両国ともパリ五輪で日本が対戦した相手(日本は、準々決勝でアメリカと対戦し0-1で敗戦。グループステージの第2戦ではブラジルに2-1で逆転勝利を収めた)だっただけに、熊谷は「悔しい気持ちもあります」と語る一方で、以下のようにコメントした。
「ただ、やっぱり勝負はこういうもの。自分たちもアメリカに狙い通りの戦いができた。ただ最後負けて…。予選ではブラジルに良い勝ち方をして、次につなげられた。そのカードが決勝。いや、悔しいですけど、もちろんそこに立っているものが強い。本当に勝負はそういうところだと思う」
さらに、決勝での両国の戦いぶりについては、「6試合目とかになっていくと、身体はそんなに動いてないなとかあったけど、もし自分たちがやっていたって多分そうだっただろうし。悔しさはもちろんありますけど、やっぱ最後に勝ってくるアメリカって強いなって」と振り返った。
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また、五輪では特に「僅差の試合がすごく多い」とし、「東京(五輪)の時もすごく思ったんですけど、ベスト8、決勝まで行くところは、ほぼ僅差の試合で、PKや延長も多い。ここでの差は本当に大きくない」と話した。
だからこそ「自分たちにもチャンスがある」一方で、「個々のレベルアップを含めてまだまだやれることがあるなとも感じた」という。
ワンチャンスで決め切れるか。球際で競り勝てるか。一人ひとりの守備範囲を広げられるか。熊谷はそんなディテールを磨き、「もっともっと自分たちに“勝ち癖”をつけないといけない」と決意を新たにした。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
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