今や“伝説のプレーヤー”と言っても過言ではない中田英寿。近代サッカーでも通用しそうなフィジカル、技術、インテリジェンスを備え、彼がいたからこそヨーロッパでの日本人選手の価値が上がったとの見方はできる。
そんな中田が日本に与えた影響とは? 平塚ベルマーレ時代にチームメイトだった岩本輝雄は次のように話す。
「(プロになった当初は周りから見て)生意気ってイメージがある。でも、98年のワールドカップに出場して、実力で(イタリアの)ペルージャに加入。日本人がなかなかヨーロッパに行けない時代に(当時世界最高峰の)セリエAで、いきなり開幕戦でユベントスを相手に活躍して、そのシーズンは最終的に10ゴールを決めましたよね。日本をこえて、アジア人がこれだけできるのかと」
当時の衝撃はそれこそ凄かった。スター揃いのセリエAで日本人選手がここまでできる。岩本と同じく中田と平塚時代にチームメイトだった名良橋晃は「日本と世界の風通しを良くしてくれた」と絶賛したうえで、中田の活躍を「日本サッカー界の財産」とも言っていた。
ペルージャからローマに移籍し、そこでスクデットを獲得。その後、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、ボルトンでプレーした中田の功績は決して色褪せない。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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