“46インチ&SR”のシャフトが実は飛ぶ!300ヤード以上飛ばすゴルフコーチが解説

ドライバーはミスヒットが多く、曲がるうえに飛距離も落ちやすいクラブです。

だから「短くて硬いシャフトを使ったほうがいい」というのは、じつはドライバーが苦手な人や飛ばない人にとっては逆効果。

真っすぐ300ヤード以上飛ばすのに「ドライバーが得意じゃないから長くてやわらかいシャフトにしている」というクレイジー先生が、目からウロコの飛ばし術を伝授します。

「コレ、いいかも!」と驚く逆転の発想!
苦手だからこそ長くてやわらかいドライバーにした


僕のドライバーは46インチ、フレックスSR相当「長・軟・軽」ドライバーだから飛ぶんです!

――クレイジーさんは、ドラコン選手としての実績もあるように、飛ぶしドライバーが得意ですよね?

クレイジー(以下・クレ) 小学6年生で300ヤード飛んで、中・高校では日本一にもなりましたが、ドライバーはむしろ苦手なんですよ。

――でも、パワーは人並み以上にありますよね。

クレ 筋力は逆に、あまり使わないようにしています。

――では、何で飛ばしているんですか?

クレ クラブですかね。苦手だからこそクラブを使って飛ばすことに行きつき、僕のドライバーの長さはルール内最長の46インチ。シャフトはSR相当のユニフレックスを使っています。

――長いし、クレイジーさんのヘッドスピードではやわらかすぎませんか?

クレ プロはそもそもパワーがあるし、曲げたくないから45インチ前後の硬いシャフトを使いますが、ドライバーが苦手な人は、飛ばせるスペックの有意性を活かしたほうがいいんです。

――長いと遠心力が上がる。フレックスがやわらかいとしなるし、軽くなるから速く振れる。でも、ミート率や安定感を上げるのが難しくなりますよね……。

クレ そんなことはありません!近ごろは大手クラブメーカーからも長めで軽いドライバーが出ていますが、あれは非力な人や年配の人のためだけでなく、ドライバーが苦手な人や飛ばない人のためで、いいドライバーがたくさん出てきたな、と思っていました。

そういうドライバーはミートしにくく曲がるという固定概念をなくして、そのポテンシャルをフルに発揮するイメージとテクニックをお教えしましょう!


左「ゼクシオ13(45.5インチ、281 g・R)」
中「G430 HL(46インチ、約274g)」
右「パラダイム AiSMOKEMAX FAST(45.75インチ、約272g・R)」

クレイジーがいうように、たしかに近ごろは長くて軽いドライバーが人気ブランドから発売されているが、メーカーも「決して“シニア専用”ではない」といっている。「こういうクラブは、もっと長くてもいいくらいです」とクレイジー。

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いちばん動かしているのは体でも腕でもなくクラブ!

クラブが長いと遠心力が上がり、ヘッドスピードとパワーがアップします。シャフトはやわらかいほうがしなるためヘッドが走る。

一般アマチュアでしたらフレックスRでOK。硬いフレックスを無理にしならせようとすることもミスのもとなので、リズムよく振れば勝手にしなる硬さのほうがいいのです。

そして、せっかく飛ばせる長いクラブを使っているのに、それを台無しにしているのが「うまく当てよう」とする気持ち。長いからミートしづらいなんて1ミリも思ってはダメ。

飛ばすためにどこを意識して動かしていますか?と聞かれることがありますが、いちばん動かしているのは“クラブ”で、クラブを大きく動かして飛ばすための仕事をさせています。

ですから“長いクラブをさらに長く使う”イメージで、大きく振ってください。こじんまりとした小さなスイングではなく、まずはダイナミックに振る!に意識チェンジです!

クレイジーはクラブ長は46インチ、シャフトはユニフレックス(SR相当)を大きく振り、“クラブを利用して”真っすぐ300ヤード以上飛ばしている。

トップとフィニッシュは「バンザイ」。バックスイングやダウンスイングからフォローにかけては「両手で大きく窓をふく」イメージをもちながら振ると、スイングが大きくなる。

ビビッていないで振っちゃいなよ!