歴代の「ガンダム」シリーズ作品には多数の主人公機が登場しています。そのなかで「一番かっこいいのは?」と聞かれて、アナタはどの機体を思い浮かべるでしょうか。決して多数派でなくても、納得がいくようなモビルスーツも確かに存在します。
「ガンダムシリーズの主人公機」である「ズゴック」がこちらです。「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ポートレイトバスタオル vol.2」(バンダイ) (C)創通・サンライズ
【画像】方向性は違うけどどっちもかっけぇ! こちらが「F91」と「Ez-8」です(18枚)
「その他」からも熱かった「声」をピックアップ!
先だって、マグミクス編集部にて「歴代『ガンダム』主人公機で一番かっこいいのは?」というアンケートを実施したところ、1000票以上もの投票があり、トップ3は「νガンダム」「ユニコーンガンダム」「ウイングガンダムゼロ(EW版)」という結果になりました。もちろんほかの機体にも多くの票が集まっており、そのなかでも個性の際立つ3機をピックアップ、投票者はどのような点に魅力を感じているのかを見ていきましょう。
ガンダムF91(『機動戦士ガンダムF91』)
「Zガンダム」や「マイティーストライクフリーダムガンダム」「ゴッドガンダム」などといったランキング上位の機体に並んで人気だったのが、映画『機動戦士ガンダムF91』で「シーブック・アノー」が乗る「ガンダムF91」でした。
宇宙世紀のそれまでのモビルスーツが巨大化していく一方だったなか、小型化という新たな方向性へと舵を切っており、それでいて「ビームシールド」や「ヴェスバー(可変速ビーム・ライフル)」などの、それまでにない武装を備えているなど斬新な点が多く、「ガンダム新時代第1章」を謳(うた)った作品の主人公機にふさわしいものでした。
またデザインについても基本的にはシンプルながら「意外とマッシブだが腰周りのエッジの効かせ方や肩のシャープな造形で高機動な機体を形作っている」「柔らかさを感じる滑らかな腕や脚、過度な装飾ではない控えめだけど羽に見えるシルエットが美しい」「曲線美があるデザインが当時は斬新だった」など、読者からは絶賛の声が集まっていました。
ガンダムEz8(『機動戦士ガンダム第08MS小隊』)
派手な見た目や強力な武装を備えたモビルスーツが上位に並ぶなか、「渋かっこいい」点を評価されたのがOVA『機動戦士ガンダム第08MS小隊』で「シロー・アマダ」が乗る「ガンダムEz8」です。
この機体については「泥臭さが好き!」「ミリタリー感がたまらなくかっこいい」といったデザイン面だけでなく「現地改修機、まさに兵器!」「カスタムされてはいるものの陸戦型ガンダムという量産機ベースなところがいい」のように設定面を褒める声も多くありました。残念ながら見せ場は少ないものの、数多い『ガンダム』主人公機でも独特の魅力を持つ1機であることは間違いないでしょう。
ズゴック(『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』)
2024年に入って『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開されるまで、こうしたランキングに「ズゴック」がランクインする未来が来ることを予想できた人は存在しなかったのではないでしょうか。しかし今回のアンケートでは、「SEED」シリーズの主人公のひとりである「アスラン・ザラ」の乗機として、8票の「インフィニットジャスティスガンダム」に迫る6票を「ズゴック」が獲得しました。
しかも決して「ネタ」的な投票ではなく「あの曲と似た曲をBGMにさっそうと登場したのが衝撃的。しかも異常に動きが俊敏で強い!」「これが出てくるシーン、全部衝撃がすごい」「『SEED FREEDOM』はこのモビルスーツの登場から一気に盛り上がった」と熱いコメントばかり。「SEED」シリーズには『機動戦士ガンダム』のオマージュ的な要素がたくさん散りばめられており、ズゴックはその結実ともいえる存在かもしれません。
『ガンダム』主人公機は、それぞれにかっこいい!
こうして見ると『ガンダム』シリーズの主人公機はそれぞれに魅力があり、その多様さからもシリーズの層の厚さを感じられます。改めて自分の好きな『ガンダム』を見返して、主人公機の魅力に迫ってみてはいかがでしょうか。