37歳モンフィスが対戦相手の21歳アルカラスを称賛!「スピード、持久力、パワーの面でも完璧だ」<SMASH>

 現在行なわれている男子テニスのマスターズ1000大会「シンシナティ・オープン」(8月12日~19日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート)に出場している元世界ランク6位のガエル・モンフィス(フランス/現46位/37歳)が米テニスメディア『Tennis.com』のインタビューに登場。その中で21歳の若きヒーロー、カルロス・アルカラス(スペイン/同3位)を「すでに伝説の選手だ」と大いに称賛した。

 今季だけで全仏オープンとウインブルドンのグランドスラム(四大大会)2大会を制しているアルカラス。すでにツアーで獲得したタイトルは15を数え、どこまでこの数字を伸ばすのか、末恐ろしささえ感じさせる。身体能力の高さを生かしたアクロバティックなプレーで多くのファンを魅了してきたモンフィスも、若くして数々の輝かしい功績を手中に収めているアルカラスに最大限の敬意を払っている。

「言うまでもなく彼はすごい選手。スピード、持久力、パワーの面でも完璧なアスリートだ。彼のテニス自体も非常に完成されている。バックハンドもフォアハンドも、どこに打ってくるか予測が難しい。それに彼はリターンが大きく改善したし、強力なサービスも打てるようになった。彼は本当に完璧な選手だ」

 さらにモンフィスはアルカラスのポテンシャルが、絶大なカリスマ性を誇るあの“ビッグ3”とほぼ同レベルであるとも主張する。
 「僕は今、彼をノバク(ジョコビッチ)、ラファ(ナダル)、ロジャー(フェデラー)のような選手として見ている。彼はほんの少し若いだけで、すでにそれらの伝説のプレーヤーたちと同じような(レベルの)選手だ」と称賛の言葉を続けた。

 現地14日のシンシナティ初戦では、先週の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ATP1000)で殊勲のマスターズ初優勝を飾ったアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/同23位)を7-5、6-3のストレートで破ったモンフィス。そんな37歳の2回戦の相手というのが、何を隠そうアルカラスなのである。アルカラスは今大会第2シードのため、1回戦は免除。モンフィスとの2回戦が初戦となっている。

 15日夜に始まったこの試合はモンフィスが4-6で第1セットを落とし、第2セットはタイブレークへ。モンフィスが3-1とリードしたところで雨天中断となり、そのまま翌16日への順延が決定した。試合再開は16日午後12時30分(日本時間17日午前1時30分)を予定しており、勝者は同日15時以降に実施されるホルガー・ルネ(デンマーク/同16位)とのダブルヘッダーを戦うこととなる。

文●中村光佑

【画像】ウインブルドン2024で存在感を放った勝者アルカラスほか、男子トップ選手の厳選フォト!

【関連記事】アルカラスが今季後半戦に向け抱負を語る「1位で年を終えることが僕のメインの目標」

【関連記事】アルカラスがナダルとペアを組んだパリ五輪を回顧「いい経験になった。彼と話すことで多くのことを学んだ」