パリ五輪・卓球の女子シングルスで銅メダルに輝いた韓国のシン・ユビンが、出演した最新CMの報酬から1億ウォン(約1096万円)を寄付すると発表した。全国紙『スポーツソウル』日本語版が伝えている。
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記事によると20歳のオリンピアンは、韓国の食品メーカー「ビングレ」の人気商品である「バナナ味牛乳」のモデルに抜てきされ、パリ五輪後初の広告モデル契約を締結した。マネジメント会社は「シン・ユビンの五輪の旅程に多くの国民が関心と応援を送ってくださり、ありがたくもビングレがバナナ味牛乳の広告モデルとしての抜擢を決めてくださった」と報告。そしてシン・ユビンは1億ウォンを寄付した理由をこう明かしている。
「五輪という大きな舞台をもう一度経験してみると、最初は負担感と重圧感が大きかった。しかし、そのような状況に適応し、良いコンディションで試合ができたのは、海外大会の経験が多く役に立ったからです。後輩選手たちも海外で多くの経験を積み、五輪を経験するようになったとき、悔いの残らない試合をしてほしいという願いで、今回の寄付を決めることにしました」
『スポーツソウル』日本語版は「1億ウォンは韓国小学校卓球連盟に贈られ、『小学生選手の海外合宿費および競技力向上支援金』として使用される予定だ」と説明。そのうえで「シン・ユビンは常に“善行”への思いを持っている」と記し、彼女が若くして積み上げてきた寄付の実績を紹介している。
人生初の月給で保育園の子どもたちに運動靴をプレゼントしたのを皮切りに、韓国女性卓球連盟に後援金と卓球用品を寄付したほか、釜山の卓球協会にユース卓球奨学金を渡したことも。さらに慈善団体を通じて「生理の貧困」に置かれた若者女性のための衛生キットを支援し、済州島内の片親あるいは多文化世帯の青少年のための寄付金を寄託。自身の故郷である水原の独居老人のための老人オーダーメードにも寄付も行なった。もはや枚挙に暇がない。
シン・ユビンは次のように語っている。
「今回のパリ五輪で国民の皆さんが本当に多くの愛と応援を送ってくださって、このようにビングのバナナ味牛乳の広告モデルを経験できる機会を得たと思う。私が受けた愛と応援を後輩たちに配ることができるというのが、私にはもっと大きな幸せです。今回の寄付を通じて、もっと一生懸命努力して大きな選手になりたいという動機付けにもなりました」
五輪の3位決定戦では早田ひなと激闘を演じた末に惜しくも敗れた。左腕に怪我を抱えながらも戦い抜いた早田が勝利の瞬間にうずくまって涙すると、そっと近づいて優しく抱き寄せたシン・ユビン。自身も満身創痍の状況だったが、それでも早田を気遣った行動に“圧倒的な人間力”を感じ取った日本人ファンも少なくなかった。
構成●THE DIGEST編集部
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