「まったく別人の美女だ…」性別問題で揺れる女性ボクサーが披露した“バッチリメイクの大変身”にネット騒然! ふたたび賛否が渦巻く【パリ五輪】

 パリ五輪の女子ボクシング競技で混乱をもたらしたのが、いわゆる“性別騒動”だ。

 66キロ級で見事金メダルを獲得したイマネ・ケリフ(アルジェリア)は、今大会の開幕を目前に控え、57キロ級のリン・ユーチン(台湾)とともにバッシングに晒された。昨年の世界選手権でDNA検査を用いた性別適格性検査が行なわれ、「XY染色体を持っている」と結論づけられて失格。五輪出場の是非を巡って批判的な意見が噴出し、初戦でケリフが戦ったイタリア人選手がパンチ力を脅威に感じて途中棄権すると、さらにその傾向が高まったのだ。
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 世界規模で賛否両論が渦巻くなかで、ケリフが試合を重ねるごとにメディアの報道も過熱。さまざまな著名人や政治家もSNSを通して私見を明かすに至った。

 ケリフは大会後にその“恐怖”を激白。「イーロン・マスク、ドナルド・トランプといった人びとまで…。すごく影響を受けたし、傷つきもした。どれほどの恐怖だったか、説明できないほどだ」と本音を吐露し、「私を不当に扱った政治家たちには私をトランスジェンダーだと呼ぶ権利はない。私の家族、私の家族の名誉、アルジェリアとアルジェリアの女性にとって大きな侮辱でしかなかった」と断じた。

 そんななか、ケリフは自身のインスタグラムで驚きの変身ぶりを披露した。アラブ系美容メーカーとのコラボ企画で、リング上の雄姿からは想像できないバッチリメイクのゴージャスなルックを公開したのだ。

 動画内でケリフはまず、軽くカメラに向かってシャドーボクシング。すると画面が切り替わり、輝く金メダルを首からかけた姿で登場する。長い髪を肩までおろし、花柄のシャツとイヤリングで華麗に装い、完璧なメイクアップが施されている。
  メッセージ欄には「彼女は型にはまらないし、外見でその人物の本質が分かるわけでもない」と記され、「彼女はフェミニンでエレガントになろうと思えばなれるが、リングの上では装飾品もハイヒールも必要ない。求められるのは戦略、強さ、そして打撃。それこそが彼女の個性の本質なのだ」などと紹介されている。

 この投稿をチェックしたフォロワーからは「すごく綺麗だ」「国民のプリンセス」「まるで別人の美女だな」「壮麗なる女王」などと賛辞が寄せられた一方で、アンチの意見もかなり多い。「我々は信じない」「男は男だ」「もう騙されないぞ!」といった声で、ここでも議論百出の状況となっている。

 大会後、ケリフ側はネット上で浴びせられた誹謗中傷に対して訴訟を起こし、現地8月14日にはパリ検察庁が捜査を開始したことを明らかにした。ケリフが提訴した名簿には先述した実業家のイーロン・マスク氏や、ハリー・ポッターシリーズで有名な作家のJ・K・ローリング氏らの名前が記されているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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