〈セクシー首相誕生か〉小泉進次郎に自民党内から総裁選出馬への期待の声が続々。菅義偉前首相、さらにあの大物がバックアップなら一躍、総裁選の本命にも?

もう一人の大物も後押しに

こうした経験不足がネックとなっている進次郎氏が首相に就任したらどうなるのか。ささやかれるのが「菅傀儡政権」だ。

「進次郎氏は『セクシー』発言からもわかるように、政治家としての経験や能力は決して優れているわけではありません。

ただ、そんな進次郎氏をバックアップしようと、すでに菅氏が首相時代に秘書官を務めた官僚たちが『チーム進次郎』を結成し、公約づくりに精を出していると言われています。

菅氏は、進次郎氏に『菅色』がつくことを懸念して表立っては動いていませんが、進次郎氏が首相に就任すれば、菅氏が後ろ盾になるでしょう。

これまでも進次郎氏は、菅氏が提唱してきたライドシェアを推進するなど、菅氏の政策を前に進めてきました」(全国紙政治部記者)

さらにここに来て、もう一人の大物も進次郎氏に接近しつつある。

「森喜朗元首相です。森氏が進次郎氏に出馬を勧めているという話もあり、安倍派に絶大な影響力をもつ森氏の動きに注目が集まります」(前同)

もともと進次郎氏の父、純一郎氏が現在の安倍派につながる森派に所属していたこともあり、純一郎氏でもぶっ壊すことができなかった派閥が、進次郎氏を押し上げるかもしれないというのだ。

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対する立憲は「党内のムードは枝野氏に」

自民が「看板の付け替え作業」にいそしむ一方、元気がないのが立憲民主党だ。立憲も今年9月に代表選を予定しているが、現在の有力候補は、泉健太代表と枝野幸男前代表だ。

とくに、枝野氏はお盆前に立候補を表明し、21日には記者会見を開く予定だ。枝野氏が所属するリベラル系グループ「サンクチュアリ」も19日に総会の開催を予定するなど、枝野氏サイドは鼻息が荒い。

立憲議員も「党内のムードは枝野氏に傾きつつある」と明かすが、「進次郎氏や小林氏ら40代が出てくる総裁選に対して、こちらは前代表の返り咲きでは新鮮味に欠ける。枝野氏では、都知事選で石丸伸二氏に投票したような、既存の政治に嫌気がさしている層を取り込めない。そうした有権者は進次郎首相が誕生したら、自民に投票するのでは」と、進次郎首相誕生の可能性を前に、危機感を抱く。

進次郎氏は、圧倒的な国民人気を誇った父と同様、来年秋までに行なわれる総選挙で、政権奪還以来最大の危機とも言われる自民党を救うことができるのか…?

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班