モルドバは遠い国だと思っていたのに、味で日本につながっていた
「プルカリ」の土着品種ララ・ネアグラの赤ワイン
次は「プルカリ」の赤ワイン、モルドバの希少な土着品種ララ・ネアグラ。古代から栽培されている黒ぶどう品種で、華やかでエレガントな香りが広がります。
口に含むと赤系ベリーの果実感が感じられ、ビロードのようなタンニン。そして面白いのが後味で、どこか懐かしい記憶がよみがえりそうに。昔どこかで味わったような、しょうゆにも似た香ばしい香りが残り、思わず和食とも合わせてみたい!と思ってしまうのです。
調和がとれた味わいの中に独自の個性が光り、それが日本人の記憶(舌)にも訴えかけてくるではありませんか。モルドバは東欧の遠い国だと思っていたのに、味では一直線につながっているような、急に身近に感じる不思議な瞬間でした。ぜひ日本人の皆さんに味わってほしい面白い品種だと感じました。
数々のアワードを受賞している「プルカリ」のワイン
もちろん「プルカリ」にはピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種のワインもあります。アワードを獲得した注目ワインも多数。世界最古のワイン生産国というだけあり、何度でも飲みたくなる奥深さ。
2024年8月14日(水)から8月20日(水)まで都内の新宿伊勢丹グランカーヴにてモルドバワインのイベントも開催されているようです。新作ワインを含め14種以上がラインナップしているようなので、興味のある方は立ち寄ってみては?