守護神を救う値千金の一打だ。
現地8月16日、シカゴ・カブスの鈴木誠也は、本拠地リグレー・フィールドでのトロント・ブルージェイズ戦に「3番・指名打者」としてスタメン出場。第4打席まで凡退していたが、延長10回無死一、二塁の第5打席でメジャー移籍後初となるサヨナラタイムリーを放ち、5打数1安打1打点で6対5のチーム勝利に貢献した。
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この日は、コディ・ベリンジャー、イアン・ハップらの計4本塁打が飛び出すなど、試合を優位に進めていたカブスだが、5対2の9回に右腕ヘクター・ネリスが1死満塁のピンチを招くと、自らのボーク、さらに2点タイムリースリーベースを浴び、まさかの3失点…。3点リードから追いつかれてしまい、本拠地にはブーイングが起こった。
それだけに鈴木のパフォーマンスには、米メディアからも称賛の声が続々。なかでも地元紙『Chicago Sun-Times』は、「セイヤのウォークオフ・ヒットがカブスを本拠地連戦の惨敗スタートから救う」との見出しで速報を掲載し、今回のサヨナラ打について、「カブス、会場のムードにとって幸運だった」と反応している。
さらに地元放送局『Marquee Sports Network』は、「リグレー・フィールドに集まった3万9614人のブーイングが20分後、純粋な歓喜に変わる」と報道。記事内では、守護神ネリスの低調なピッチング内容に触れつつ、「その1イニング後、セイヤがフラストレーションを歓声に変え、ウォークオフ・シングルを放つ」と仕事ぶりを報じていた。
現在、57勝65敗のナ・リーグ中地区4位に位置しているカブス。チームの連敗を「3」で止めたが、はたして残りのシーズンでどこまで巻き返せるか…。
構成●THE DIGEST編集部
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