選手としてのキャリア選択を、誤ってしまったようだ。
昨夏にスペイン、いや世界のサッカー界に衝撃を与えたのが、セルタのMFガブリ・ベイガがサウジアラビアのアル・アハリに移籍したというニュースだ。
当時21歳のベイガは、2023-24シーズンのラ・リーガで11ゴール・4アシストをマークするなど大ブレイク。レアル・マドリー、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン、チェルシーなどとの争奪戦を制したナポリへの移籍が有力とされていた。
当時、マドリーに所属していたトニ・クロースが「恥だ」と酷評した移籍の代償は小さくなかったようだ。
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中国のポータルサイト『捜狐』は、バルセロナのフェルミン・ロペスがスペイン代表でEURO2024の優勝を経験した後、パリ五輪の金メダル獲得に大貢献したのを受けて、同世代のベイガとのコントラストに注目。こう伝えている。
「対照的に、スペインのもう一人の新星であるベイガは、別の成長の道を選んだ。代表選出も期待されていたが、驚くべきことに、昨夏にセリエA王者のナポリへの移籍ではなく、サウジアラビアのアル・アハリへの加入を選んだことだ。年俸はナポリの220万ユーロをはるかに上回る1250万ユーロ(約20億円)と高額だが、彼の選択は将来に疑問を投げかけている」
同メディアは「もしベイガがナポリを選んでいたら、フェルミンのようにヨーロッパの舞台で自分を磨き続け、EUROやオリンピック出場を目ざしていたかもしれない」とし、こう続けている。
「しかし、サウジリーグでの成績は期待されたほどではなく、昨シーズンは4ゴール・3アシストにとどまった。莫大な給与を受け取ったが、欧州トップリーグでの名誉とチャンスを失い、競争力を弱めた」
記事は最後にこう締め括っている。
「ベイガは30歳になるまでヨーロッパでプレーし、さまざまな栄誉を獲得し、その後より大きな契約を得るために他のリーグに移籍することもできた。今ではその選択が彼のキャリアを不確実性と後悔に満ちたものにした」
現在22歳のアタッカーが欧州へ帰還する日も、そう遠くないかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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