「勝てなかった悔しさしかないです」
2024年8月17日に味の素スタジアムで開催された東京ダービー、FC東京と引き分けた東京ヴェルディの城福浩監督はそう言った。
「我々のやりたいこと、特に後半はやれて、あれが勝点1で終わるということは…。まあ、我々の動き出しだったり、シュートだったり、あと5センチとか、コンマ1秒とか足りないものがあるんでしょうけど、選手たちは出せるものを出してくれました。あれだけ制圧したのならやはり勝点3を獲りたかった」
城福監督が悔しがるのも当然だろう。試合を振り返れば、立ち上がりの数分以外は東京Vのペースで進んだ。組織的に守りつつ、相手の背後を狙って攻撃を仕掛けるスタンスは明確で、そうしたサッカーで複数の決定機を作っていたのだから。
ただ、肝心のゴールが奪えなかった。
「あのシュートが50センチ外に行っていればとか、慌ててボレーをするんじゃなくてしっかりとコントロールしてから蹴ったほうがよかったとか、その瞬間の判断はいわゆる質です。そこは選手個人としても、チームとしても質を高めないといけません」
ゴールの確率を高めるには現状、決定機の数を増やすしかない。それが城福監督の考え方である。
「今日の出来なら決定機をあと10回作らないとダメです」
そう思えるほどチームのパフォーマンス自体には手応えを感じていた。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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