人気声優と吉本新喜劇がコラボした朗読劇『朗読劇ボイコメvol.2~声優×吉本新喜劇~』が、8月17日(土)、18日(日)の2日間、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演されています。吉本新喜劇の川畑泰史が脚本、関西発のエンターテインメント演劇集団・片岡自動車工業の片岡百萬両が演出を担当したこの朗読劇は、今年2月に上演された第1弾が大好評となり、今回、第2弾の開催が実現しました。
出典: FANY マガジン
朗読劇には、吉本新喜劇から川畑のほか、山田花子、諸見里大介、岡田直子が出演。声優陣は、大阪出身で『ブルーロック』の潔世一役を演じる浦和希、TVアニメ『地獄先生ぬ~べ~』鵺野鳴介役や『トリコ』のトリコ役など人気作品の主役を演じる置鮎龍太郎、『ボボボーボ・ボーボボ』の首領パッチ役をはじめ、人気アニメ作品で活躍する小野坂昌也、『ゴールデンカムイ』の杉元佐一役など人気作品のキャラクターを演じる小林親弘、『ハヤテのごとく!』の綾崎ハヤテ役を演じる白石涼子、『ソードアート・オンライン』のアスナ役を演じる戸松遥が参加。
ここでは川畑泰史、諸見里大介、岡田直子、小林親弘、浦和希、戸松遥が出演した初日1回目公演の様子をお送りします。
朗読劇なのに川畑の頭を台本でドツくシーンも
舞台は大阪城公園の中にある、開店したばかりのラーメン屋台「大阪城ラーメン」。アルバイト募集の電話を待つ店主・川畑でしたが、なぜか怪しい金融屋や、怒りっぽい女優の卵など、アルバイトとは関係のないさまざまな謎の人物が電話をかけてきます。
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シンプルな屋台のセットをメインに、LINEのやりとりなどではスクリーンを駆使しながら進む会話劇。赤いスーツがお似合いの金融屋役の小林は、川畑とのセリフの合わせ技も息ぴったりです。アルバイトに募集してきた若者役を好演した浦は、大阪弁でテンポよくボケをたたみかけ、絶妙な間合いで笑いを起こしました。女優の卵役を熱演した戸松は、台本で川畑の頭を思いきりドツく新喜劇の“お約束”シーンで活躍。声だけではなくキレのある動きでも観客を沸かせました。
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そんな声優陣に劣らない気合の演技を見せたのは、大のアニメファンでもある岡田直子。軽快なセリフ回しで、息継ぎのない長セリフも難なくこなし、存在感を見せつけました。登場するなり、「朗読劇向きじゃないなあ(笑)」と川畑にツッコまれていた諸見里は、戸松を追いかけるオタク役で登場。滑舌の悪さを指摘する新喜劇でもおなじみのくだりは、朗読劇でも安定のおもしろさを発揮していました。
後半に向けて、登場人物の関係性が伏線回収とともに明らかになっていく、いつもの新喜劇とはひと味違うストーリーにも注目です。
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アニメオタクの岡田がファン目線で質問攻め
朗読劇終わりは、FM大阪「おふらじ!EX」 DJ・淡路祐介のMCで、出演者全員によるアフタートークを実施。脚本を担当した川畑は、「(演者の)動きが激しすぎた前回よりは、朗読劇らしく仕上がったと思います」と手ごたえを感じた様子でした。
第1弾は“お客さん”として全公演観劇したというアニメ好きの岡田は、「声優さんとの共演が楽しみで、昨日、ぜんぜん寝れなかったの!」と大興奮。新喜劇の法被姿で目の前にいる3人を見る目は、完全にファンです。
それぞれの出演作品の役名や名セリフ、今後のスケジュールまで完璧に解説するオタクっぷりに会場から笑いが起こり、諸見里から「興奮しすぎて今日、死ぬんちゃうん!?」と心配されていました。
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舞台稽古や楽屋でのエピソードも楽しく、「僕は大阪出身なのでプレッシャーがすごかったです。声優人生でいちばん緊張しました」と明かした浦。一方、戸松は「舞台上で苗字をあんなに呼ばれることがないのでドキっとしました」と、ふだんの声優の仕事との違いを語りました。
さらに声優陣へは「歌と演技の表現の違い」や「休日の過ごし方」など興味深い質問が投げかけられ、諸見里からは「滑舌がよくなるにはどうしたらいい?」という切実な“悩み相談”も。人気声優の素顔や人柄が垣間見えるトークコーナーは大いに盛り上がりました。
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