マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』のキャラクターは実在の人物をモデルに描かれることが多いです。そのなかでも実際に原作者である尾田栄一郎先生がキャラのモデルに言及したキャラを振り返りましょう。
画像は『ONE PIECE 14thシーズン マリンフォード編 piece.5』DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】特徴とらえすぎ! こちらは『ワンピース』キャラのモデルになった有名人です(6枚)
尾田先生は名俳優がお好き?
』DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「海軍本部」の「大将」たちは、作者の尾田栄一郎先生が好きな名俳優がモデルになっています。例えばコミックス57巻内に掲載されている質問コーナー「SBS」では、旧「三大将」である「赤犬」こと「サカズキ」のモデルは菅原文太さん、「青キジ」こと「クザン」のモデルは松田優作さん、そして「黄猿」こと「ボルサリーノ」は田中邦衛さんがモデルだと語られています。
そして、コミックス74巻のSBSでは、「ドレスローザ編」で登場した新たな「海軍大将」である「藤虎」こと「イッショウ」のモデルが、映画『座頭市』に出演した勝新太郎さんだということが判明しました。『座頭市』は、盲目でありながら居合斬りの達人である「市」を主人公とした人気のシリーズです。「盲目」「剣の達人」という属性はもちろんのこと、そのビジュアルも藤虎にそっくりなキャラクターです。
尾田先生はSBS内で、藤虎のモデルについて「僕らの世代にはもうそのままだから、『勝新』以外ありえない感じだけど」と発言していることからも、勝新太郎さんが藤虎というキャラクターに大きな影響を与えていることが分かります。
また、コミックス105巻内のSBSでは、もうひとりの新しい大将「緑牛」こと「アラマキ」のモデルが、俳優の原田芳雄さんであると明かされています。そして緑牛といえば、胸に彫られた『死川心中』という大きなタトゥーが特徴的で、これにもモデルがあるとされています。
それはコミックス106巻のSBSのことで、タトゥーのモデルは、古典落語の『品川心中』だと明かされました。続いて尾田先生は「緑牛アラマキは何やら女性がらみの悲しい過去があるみたいで、このようなタトゥーを彫ってるようです」と記しています。
これには一部のファンの間で「モデルになった古典落語『品川心中』は、心中しようとしていた男が、ともに死のうと思っていた女に裏切られるというストーリーのため、アラマキもそんな思いをしたのでは」と推測する声もありました。
そのほか、コミックス105巻のSBSでは「海軍犯罪捜査局『局長』」である「黒馬」こと「テンセイ」のモデルが、俳優の小林旭さんということも判明しています。名俳優たちがモデルになるからこそ、海軍本部には渋くてかっこいいキャラクターが多いのかもしれません。