パリ五輪で「人生で最も誇らしい瞬間」を経験したアンリ監督が個人的な理由で退任。仏サッカー連盟会長は残念がる

 フランスサッカー連盟(FFF)は8月19日、ティエリ・アンリがU-23フランス代表の監督を退任すると発表した。契約は2025年6月まで残っていたが、「個人的な理由」により、前倒しで去るとのことだ。

 今夏のパリ五輪で、アンリ監督が率いるU-23フランス代表は準優勝。スペインとの決勝では延長戦の末に3-5で惜しくも敗れ、地元で金メダル獲得まではあと一歩届かなかった。

 47歳のレジェンドは「私たちはメダリストだが、残念ながらオリンピックチャンピオンではない」と悔しさを滲ませながらも、「チームについては何も言うことはない。最後まで戦ったんだ。銀メダル?試合が終わったばかりだから実感するのが難しいけど、それでも素晴らしいストーリーだ」と誇っていた。
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 それから10日。今回の発表にあたり、FFFのフィリップ・ディアロ会長は、次のようなメッセージを発信している。

「FFFを代表して、ティエリ・アンリがU-21とオリンピック代表で成し遂げた全ての仕事に感謝したい。彼はパリ五輪で銀メダルを掴み、自身に課した目標を達成したのだから、我々はこの決定を残念に思う。戦いを通して彼を追い続けたことで、私はプロ意識の高さ、厳格さ、そして青いジャージへの愛情を知れた。彼の残りのキャリアに幸多かれと祈る」

 また、アンリも「FFFとフィリップ・ディアロ会長に感謝したい」と思いを伝えた。

「オリンピックで母国代表として銀メダルを獲得したことは、私の人生で最も誇らしい瞬間の1つであり続けるだろう。このような素晴らしい経験をさせてくれた協会、選手、スタッフ、そしてファンに心から感謝している」

 フランスの英雄はこの先、どの道に進むのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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