マンガ『ONE PIECE』には、数えきれないほど多くのキャラクターが登場し、なかには最終章に突入しても、その顔すら分からないキャラクターもいます。彼らが最終回までに、「顔出し」することはあるのでしょうか。



TVアニメ『ONE PIECE』エッグヘッド編のキービジュアル (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

【画像】え…っ?シルエットの「イム様の側近」の人物って、こいつの双子じゃね? こちらが意外な説が出ているキャラです

ビジュアルやその生死すら描かれていない者も

※この記事は『ONE PIECE』コミックス109巻に未収録の最新展開の情報を含みます。

 マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』には、数えきれないほど多くのキャラクターが登場します。そのなかには、物語が最終章に入ったのに、いまだその顔すらも分からない重要キャラクターも少なくありません。彼らが最終回までに「顔出し」することはあるのでしょうか。

 たとえば、『ONE PIECE』第908話と、第1122話には、「イム様」のそばに仕えている側近のような人物が登場しています。その全身はシルエットで描かれており、顔を含むビジュアルがまったく分からない状態です。

 性別すら不明(しぐさが女性らしくも見えますが)ですが、「五老星」以外でイム様の存在を知っており、より近くでお世話している人物であれば、かなりの実力者の可能性もあります。今後この人物が重要キャラクターとして、顔出しで登場することもあり得るでしょう。

 ネット上では「側近の人がモブに留まる気がしない。絶対強いでしょ」「なんであの側近まで、イム様と同じようにビジュアルが隠されてるんだろう」などと、ファンからの推測が飛び交っていました。また、1121話の終盤では重要キャラと思われる人物たちが並んだコマのなかに、シルエット姿の謎の剣士がおり、この人物が「イム様の側近」ではないかという説も出ています。

 また、かつての「四皇」メンバーである「白ひげ」こと「エドワード・ニューゲート」や「ビッグ・マム」こと「シャーロット・リンリン」が所属していた「ロックス海賊団」の船長である「ロックス・D・ジーベック」は、具体的にどんな顔をしているのかは不明です。

 彼はすでに故人であるものの、「海軍本部」大目付の「センゴク」の口から、海賊王である「ゴール・D・ロジャー」にとっても「最初にして最強の敵」だったと語られています。第957話では、一応ロックスのビジュアルがシルエットで描かれています。長い髪を逆立てて、大笑いするように口を開けているその表情は、かなり凶悪そうです。今後ロックスのはっきりとした姿が登場するのはいつになるのか、目が離せません。

 そして、ロックスが率いた「ロックス海賊団」には、白ひげやビッグ・マム、「カイドウ」のほかにも、伝説級の海賊たちが所属していました。なかでも「王直(おうちょく)」「銀斧(ぎんぷ)」と呼ばれる海賊たちは、現在生死不明であり、今後の登場があるのか注目されているキャラクターです。

 なかでも王直は、「黒ひげ」こと「マーシャル・D・ティーチ」に倒されたということが 第1059話で判明しています。その詳細は不明ですが、ティーチと王直が戦ったのは「ロッキーポート事件」で、ティーチの発言によると、海軍本部大佐である「コビー」のおかけで王直に勝利できたということが分かっています。

 銀斧のほうはいまだほとんど情報が残されていませんが、コミックス108巻第1096話で当時のロックス海賊団のメンバーが描かれた際に、かぶとを被った男性とサングラスのようなものを着用した男性も登場していました。一部のファンのあいだでは、このふたりが王直と銀斧ではないか、とささやかれています。

 そのほか、1123話では「麦わらの一味」が「エッグヘッド」の次に向かうのが、巨人族が住む王国「エルバフ」であることが確定しました。そうなると気になるのが、いまだ顔が不明の巨人族の王子「ロキ」の存在です。

 彼はビッグ・マムの娘「シャーロット・ローラ」にひと目ぼれして求婚したものの、結婚直前に逃げられてしまい、トラブルが起きた過去があります。北欧神話のいたずら好きの神と同じ名前の王子は、いったいどんな人物で、どんな見た目をしているのか、彼の顔出しでの登場はそう遠くない日に実現しそうです。