『逃げ上手の若君』の北条時行は、視聴者の心をかき乱していることでも話題になっています。これまでに放送された、さまざまなアニメのなかから、「視聴者の性癖をこじらせたキャラクター」を見てみましょう。



TVアニメ『逃げ上手の若君』キービジュアル (C)松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

【画像】えっ、どっち? こちらは「性別」を勘違いされがちなキャラです(5枚)

視聴者の心を奪ったキャラクターたち

 現在放送中のTVアニメ『逃げ上手の若君』(原作:松井優征)は、作画クオリティや演出の巧みさなどが話題になっています。さらに一部のファンは、主人公の「北条時行」の表情や仕草に「性別がどうでもよくなるレベルでかわいい」「性癖が迷子になる」と盛り上がっているようです。時行のように視聴者の心を奪ったキャラクターは、これまでもたくさんいました。あなたの「性癖をこじらせたキャラクター」は誰ですか?

 まずは再アニメ化の発表でも話題になった『らんま1/2』の主人公、「早乙女乱馬」です。普段は男ですが、水を被ると女になってしまう特殊な体質を持っています。女になった状態の「らんま」は、お湯を被ると男に戻ります。

 ひとりのキャラクターでふたつの性別を見られる、しかも水やお湯をかけるだけで何度も性別が変わるという、おいしい設定の持ち主です。そのためファンのなかには「性転換ネタが性癖になった」、「多感な時期に読んだので性癖がゆがんだ」と振り返る人もいました。うっかり裸を見られてしまうなど、ギャグ要素を含んだお色気描写も乱馬の魅力となっています。

 続いては『美少女戦士セーラームーン』の「天王はるか(セーラーウラヌス)」です。「男でもあり女でもある」という両性具有的な設定を持つはるかは、性別の枠にとらわれない魅力でファンの心をつかみました。男性用の制服を着こなす姿と、セーラー戦士として戦うときのミニスカート姿のギャップが特徴的です。

 また、「海王みちる(セーラーネプチューン)」とのパートナー関係にドキドキさせられた人も多いのではないでしょうか。「ウラヌスとネプチューンが人生で初めての推しカップリングになった」「はるかさんが、みちるさんの手のひらの上で転がされるのがいい」など、さまざまなファンの性癖をこじらせてきました。

 ほかにも『忍たま乱太郎』の「土井半助」です。面倒見のよい優しい教師、女装も似合う端麗な容姿、戦で家族を失い天涯孤独の身など、おいしい設定の宝庫といえるでしょう。特に子供時代に『忍たま乱太郎』に触れたファンからは、「初恋泥棒」との呼び声も高いです。

 同じく家族を失った生徒の「きり丸」と同居していることも、人気の理由のひとつにあげられます。「関係が尊すぎる」「疑似親子が好きになってしまった」など、視聴者たちの感情を揺さぶってきました。2024年12月には土井先生ときり丸にスポットが当たる『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』の公開が予定されており、ますます注目が集まりそうです。

 思いがけない設定や言動にドキドキしたキャラクターは、ほかにもたくさんいるでしょう。みなさんもこの記事を機に、自分の性癖をこじらせたキャラクターについて考えてみてはいかがでしょうか。