編集部の「これも食べたい!」
ヒノデ阿免
一箱(5本入り)650円。4粒に割りやすいよう、1本に3つの筋が入れてあります。
創業から約150年続く銘品が、このヒノデ阿免です。水飴に砂糖を加えて固めてあり、パキンと割って、口の中でゆっくり溶かして楽しみます。飴色がきらきらと光る、ありそうでない四角い飴は、どこか懐かしい、米飴同様、上品な甘さです。
薬のパッケージを思わせるようなレトロなパッケージ。個包装の5本の飴も、箱の中で、さらにていねいに紙で包まれています。
店内に並ぶ商品はこの2種類だけ。阪神・淡路大震災後、再建したというお店を訪れると、ヒノデ阿免を溶かして作るという、夏は冷やし飴、冬は飴湯をふるまってくれます。
教えてくれた人団田芳子/Yohiko Danda
生まれも育ちも、そして仕事場もずっと大阪という、大阪を愛してやまないライター。食・酒・旅・大阪についての記事を数多く、取材、執筆。料理人からの信頼も厚く、“姐さん”と呼ばれ、親しまれている。著書に『私がホレた旨し店 大阪』(西日本出版社)、『ポケット版大阪名物』(新潮文庫・共著)などがある。
DATA
琴城ヒノデ阿免本舗 久保商店
兵庫県尼崎市開明町1-36
06-6411-0340
営業時間 9:00)~18:00
定休日 日、祝
\from Editor/
商品は、ヒノデ水飴とヒノデ阿免の2種類だけというのも、潔くていい! 材料や手作業にこだわるクラフトフードやドリンクにスポットライトが当たっているいまこそ、知ってうれしい銘品。砂糖も使っていないし、添加物などはいっさい入っていないので、安心して手土産にできますね。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ