趣味のネタツイで万バズを達成して、富と名声を得たい大学生1年生の「尾崎青十」。しかし、ライバルのXユーザーがネタツイで万バズをして先を越されてしまいます。負けまいとネタツイの投稿を一年間続けますが、万バズには届きませんでした。心が折れそうになる尾崎青十でしたが……? 作者のかめの まくらさんにお話を聞きました。



自らのユーモアを武器に「万バズ」を目指す大学生(かめの まくらさん提供)

趣味のネタツイで“万バズ”して、富と名声を得たい! ガチすぎる大学生の姿に

自分の面白さに絶対的な自信を持つ大学生

 大学生1年生の「尾崎青十」は趣味の「ネタツイ(ネタツイート)」でバズって、富と名声を得たいと思っています。しかし、アカウント規模が同じくらいでライバル視をしているXユーザー「死蛇」が、先にネタツイで万バズをします。自分の方が面白いと思っている尾崎は、負けまいと四六時中ネタツイの投稿をしますが、一年間やっても万バズには届きませんでした。心が折れそうになったとき、自分の人生を振り返っていると……?

 かめのまくらさん(@mkr0089)による創作マンガ『本気でネタツイをする男の話』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は9.3万を超えており、読者からは「この経緯で万バズしているのが趣深い」「情熱的でパロネタも混ざっていて笑える!」「主人公が今までの自分の人生振り返る姿が、リアル過ぎて、こういうことあるあるって思っちゃった」などの声があがっています。

 作者のかめの まくらさんにお話を聞きました。

ーーネタツイを題材にしたストーリーがとても印象的でした。今作『本気でネタツイをする男の話』を描いた理由や、生まれたきっかけを教えて下さい。

 熱血マンガを描きたいと思い、自分が1番感情移入して描けるテーマを考えたときにネタツイが思いつきました!



ライバルが先に5万いいねを獲得し自信を失うが……?(かめの まくらさん提供)

ーー今作を描くうえで工夫した点や、お気に入りのシーンやセリフなどはありますか?

 作中の投稿は、自分が実際に過去に投稿したツイート(ポスト)を使用しました! お気に入りのツイートを選抜しているので注目してもらえるとうれしいです! また、今回のマンガでは主人公にいろんな表情をさせることを意識して描きました! 顔芸的なコマが多いですが、描いていて楽しかったです。

ーー尾崎青十のキャラメイクに読者の方から多くの反響がありました。制作時にこだわった点や、キャラクターの細かい設定などがあれば教えていただきたいです。

 主人公はモラトリアム期間を浪費する大学生のイメージで描きました! 自分の才能に対する根拠のない自信と、社会に出ることに対する恐怖の葛藤は自分の実体験に拠る部分も多かったです。あとは主人公の顔があまりカッコよくなりすぎないように意識しました!