様々なロボットアニメがクロスオーバーで「参戦」する「スーパーロボット大戦」シリーズ。子供の頃、夢中で観ていたロボが共闘する姿は、毎作胸熱です。まだキャラが2頭身だったころの同作で、やってしまいがちなプレイを振り返ります。
2021年に発売された現状の最新作。シリーズ30周年ということで「30」を冠する。『スーパーロボット大戦30』(バンダイナムコエンターテインメント)
【画像】アムロが主人公of主人公になってしまう「スパロボ」シリーズ作品(4枚)
「スーパーロボット大戦」のプレイでやりがちなことはユーザー共通?
『機動戦士ガンダム』や『超電磁ロボ コン・バトラーV』など、人気ロボットアニメが参戦するゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズ、筆者が少年期に遊んでいた頃はキャラが2頭身でした。あの頃の『スパロボ』を思い出し、やってしまいがちなプレイを振り返ります。
お気に入りが「リアル系」もしくは「スーパー系」どちらかに偏る
「スパロボ」シリーズに登場するロボは、「リアル系」「スーパー系」に大別されます。前者は『機動戦士ガンダム』や『重戦機エルガイム』など、後者は『無敵鋼人ダイターン3』や『超電磁ロボ コン・バトラーV』などです。
本来、両系とも満遍なくキャラクターや機体を育成していけば、問題なくストーリーは進行していくのですが、なぜか好みにより「リアル系」または「スーパー系」に偏ってしまいがちです。これは、「どうせやりこむし」という覚悟があるので、初見プレイなどでは好みに偏重してしまいがちだからでしょう。
この「偏り」は、罠にもなりえました。
筆者の経験でいうと、アニメを観ていなかったためなじみがないという理由で「ダイモス」(『闘将ダイモス』)を育てず放置していたら、「ダイモス」しか出撃できないステージにぶちあたり絶望したものです。
後に援軍が来るとはいえ、それまでしのぐのも難儀な場合があり、使用系統の偏りは、意図せずゲームの難易度をセルフで上げてしまうケースがありました。
こういった初見殺しステージがあるため、参戦作品のロボは満遍なく育てるのが最適解だったのでしょう。
スパロボでも「エリクサー症候群」
各ステージで拾ったり、補給物資として入手できたりする「強化パーツ」というお助けアイテムがあります。
「高性能レーダー」は、武器の射程を伸長し、「サイコフレーム」や「バイオセンサー」は、運動性と限界反応をかさ上げしてくれる便利なアイテムです。これらのほとんどは、失われることなく次のステージに持ち越せますが、「HP(耐久値)」を回復させる「リペアキット」や「EN(エネルギー、必殺技などの使用で消費)」を回復させる「プロペラントタンク」は使い捨てです。
登場機体のなかには、回復や補給ができるものもいて代替できるため、「プロペラントタンク」などはもったいなくてクリアするまで消費せずに終えることもよくあることでした。
各作品の主題歌などが「カラオケモード」で楽しめる PlayStation版『第4次スーパーロボット大戦S』(バンプレスト/現バンダイナムコエンターテインメント)
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プレイ中ゾーンに入って「シンジくん化」
思い通りにいかずソフトリセットでシンジくん化
ゲーム史上、最もあてにならないのは「スパロボの命中率と回避率」という評が聞かれます。確かに命中率1%の敵の射撃を被弾したり、こちらの命中率99%の攻撃を敵がひょいとかわしてきたりするため、コントローラーを投げつけたい気持ちをグッと堪えたものです。
そのようなときに頼りになるのが、「アムロ・レイ」や『聖戦士ダンバイン』の「ショウ・ザマ」などのリアル系です。命中率、回避率はともにほぼ100%でした。
ところが、ときどきアムロなのに命中率が60%、敵も命中率50%のような局面がおとずれます。しかもクリティカルヒット一撃で墜とさないと、自ターンがピンチとなるケース……このような場面に限ってアムロは当ててくれないし被弾もしてしまいます。
そうしたときは、ソフトリセットからのクイックロードの連続です。一番望ましい結果「アムロ回避、クリティカルで撃墜」の結果になるまで、何度も何度もチャレンジします。
これを何十回も繰り返していると、そのうち、『新世紀エヴァンゲリオン』の「シンジ」くんが無表情で「目標をセンターに入れてスイッチ……目標をセンターに入れてスイッチ……」とやっていたように、「失敗、ソフトリセット、クイックロード……失敗、ソフトリセット、クイックロード」とカカシのように繰り返すこととなり、親に心配されたものです。
『無敵超人ザンボット3』を知り震撼
『第4次スーパーロボット大戦』で初参戦となった『無敵超人ザンボット3』は、スーパーロボット系で、「ムーンアタック」は強力な必殺技です。
筆者はこのアニメを未履修で、強い機体のひとつ、ぐらいの軽いノリで操っていたところ、ゲーム後半、パイロットである「勝平」の友達「アキ」が登場し、唐突に爆死します。
「はっ……?」
衝撃的な出来事すぎて、頭の中は「???」が駆け巡り、少年プレイヤーにトラウマを植え付けました。
このアニメについて調べたところ、どうやら原作に忠実なようで、アキが人間爆弾として犠牲となるのを再現したものだとか。さらに原作では悲惨な結末が描かれていると知り、重ねて衝撃を受けました。
ゲームでは、アキの爆死は回避できるため、2周目プレイでは、原作を知らずさほど思い入れがなくとも、何が何でもアキを死なせないプレイングをするのもやりがちだと思います。
『スーパーロボット大戦30』:
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