ビールを宇宙で醸造することで、さらに美味しくなる可能性があるという。

新たな研究で、軌道上で経験する微小な重力のもとラガーを醸造すると、発酵が促進され、不要なフルーティーな副産物が減少することが判明、より高品質のビールが作れるそうだ。

米フロリダ大学の専門家は今回の結果について、ビールの中の細胞が常に懸濁状態となることで沈殿を防ぎ、栄養素が最大化されたためとしている。

同研究を指導したアンドリュー・マッキントッシュ氏はこう話す。

「宇宙探査を続けていく中で、私たちは将来、微小重力下で発酵を行うこととなるでしょう」
「微小重力下でどのプロセスを最初に行うか、その適応のさせ方、変化をどう利用するかを決定するため、現在研究結果の調査が不可欠となっています」

研究チームは微小重力の条件ではパンやヨーグルトなど他の製品の品質向上の可能性も視野に入れているという。