「進次郎とは違って軽くない!」「キレ者で人格者」地元で愛される “コバホーク” 小林鷹之のアキレス腱。懸念される「統一教会とのつながり」と「二階派との遺恨」

永田町の“パーフェクト超人”が台風の目になりつつある。9月27日に投開票が行なわれる自民党総裁選。岸田文雄首相の不出馬宣言を受け、10人以上が立候補を表明する混戦模様となるなか、注目度がいや増しているのが「コバホーク」こと、小林鷹之前経済安保担当相だ。49歳という若さもさることながら、身長186センチ、東大&ハーバード大出身で、トップ官庁の財務省を経て政界入りしたという群を抜いたエリートぶりも話題を集めている。

地元での評判は…

「自民党総裁選挙に覚悟を持って出馬することをここに表明する」

8月19日午後、国会内で記者会見した小林氏はこう語り、力強く総裁選への名乗りを上げた。「自民党は生まれ変われることを証明したい」「脱派閥選挙を徹底する」などと持ち前の清新さをアピールした。

会見を目の当たりにした全国紙政治部記者は「出馬のタイミングも会見そのものも満点に近い内容だった」と太鼓判を押す。

「永田町では若手の注目株として存在感を増していた小林氏ですが、知名度はいまひとつ。首相候補としてはそこが最大のネックになっていましたが、他の候補に先駆けて出馬会見をしたことで電波ジャックにまんまと成功しました。

会見でも『脱派閥』を掲げて自身のアピールポイントである若さを前面に押し出せた。『自民党をぶっ壊す』と宣言し、小泉旋風を巻き起こして一気に首相の座に駆け上がった小泉純一郎氏を彷彿とさせる会見でしたね」(前出の政治部記者)

2022年、甘利明前幹事長の肝いりで内閣府特命担当相の新ポストとして新設された経済安全保障担当相を務めた小林氏。

2012年の衆院選で初当選し、地元・千葉県八千代市の選挙区でこれまで4回の当選を重ねている。地元でのリアルな評判はどうなのか。

選挙活動でも一緒になる機会が多いという自民党市議はこう語る。

「時間があるときは必ず八千代市の駅頭に立たれるし、大臣時代も有権者の方々との交流を欠かさなかった。とても国会議員とは思えないほど地元に密着しています。

小学生からご年配まで、特定の支持層というよりは幅広く地元から愛されているという印象です。駅前の掃除でも、鎌を持って自分で草刈りまでされます。

 すごく頭もキレるし、人格者、努力家でもある。国会議員であれば、その下に市議とか県議がいて、彼ら地方議員を通じて間接的に市民の人と繋がっているというイメージがあると思うんですよ。でも、小林議員は違う。彼は本当に市民と繋がっている」

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「進次郎氏と違って“軽さ”がない」との声も

同じく若手のホープであり、総裁選ではライバルになると目されている小泉進次郎元環境相とも面識があるというこの市議は、「党の刷新は小泉進次郎さんも打ち出していますが、言葉の重みとか知識の量がまったく違います!」とポテンシャルの違いを強調する。

そして、「小林議員にはああいう『軽さ』はありません。今、『安倍派(=清和政策研究会。すでに解散)が応援している』とマスコミに書かれていますけど、派閥とかではなくて、一緒に仕事をされた方だったらみな、小林議員を応援する気持ちになると思います。これからどんどん活躍して関わる人が増えれば増えるほど、小林議員を総裁に! という機運は高まると思います」と期待を寄せた。

国会議員に当選する前からの知り合いという別の市議も、「あんなパーフェクトな人は見たことがない。人柄も最高だし頭もよくて、気遣いもできる」と二重丸をつける。

「挨拶回りとかでも手抜きが一切ないですからね。悪く言う人なんか本当にいないんじゃないかな。誰かの愚痴とか悪口も言わないし。特定の団体に特化してどうこうっていうのもなくて、お金にまつわる寄付とかもそんなにないんじゃないかな。そういう意味では、いわゆるお金を持っている議員ではないと思うけど、誰にでも愛されるし、今回は本当にいいチャンスだと思います」(同市議)