ラッパー・シンガーのちゃんみなが、8月9日にシングル「NG」をリリース。「NO」と言われ続けたことへの怒りと反発、強い決意を示すこの楽曲はなぜ今、生まれたのだろうか。「NG」がテーマソングで、自身がプロデューサーを務めるガールズグループオーディション「No No Girls」(10月から日本テレビ系で放送予定)や、7月の結婚発表の反響に対する思いも話してくれた。
「美人」の時の気持ちはもう乗り越えてる
――新曲「NG」は、ガールズグループオーディションプロジェクト「No No Girls」のテーマソングですが、楽曲制作の出発点はどこだったんですか?
ちゃんみな(以下同) テーマソングの制作を頼まれたわけではなかったんですけど、作りたいなっていう気持ちがあって。「美人」っていう楽曲を作る時に、実は10曲ぐらい作っていたんですよ。この曲はそのうちの1曲で気に入っていたので、このタイミングで改めて、トラックは変えずに作り直しましたね。
――当時から歌詞もできていたんですか?
その時は「Sick sick sick」から「女が死ぬ」までのブロックは作っていたので、ここだけはそのまま使って、ほかの歌詞は今回、書きました。
――「美人」の時に作っていた曲だったということですが、この「NG」は「美人」からさらに進んで、「NO」と言ってきた奴らをもう相手にしていない感じさえありますよね。その怒りをパワーに変えて、自分たちは違う世界で輝くんだという宣言にも受け取りました。
そうですね。「美人」の時の気持ちはもう全然、乗り越えてると思います。
――「No No Girls」は秋に放送予定ですが、このオーディションを今、プロデュースするに至った最大の理由はなんだったのでしょうか?
SKY-HIのゴリ推しです(笑)。前からガールズオーディションをやりたいという話はしていたんですね。でもSKY-HIが「今、どうしてもやりたい」ということで、プロデュースさせていただくことになりました。もちろん、プロデューサーとして責任を持って、救える女の子たちを救いたいっていう気持ちでやっています。
――声がその子の思いや抱えているものが現れるから、声を大事に見ていきたいとおっしゃっていましたよね。審査されていて、いい声の人はいますか?
そうですね。いますね。
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トラウマを乗り越えず成長してしまっている感覚があった
――2023年12月から4月まで海外公演を含むツアー「AREA OF DIAMOND 2」を敢行されましたが、走り切った手応えを今、どう感じてますか。
あんなに長い間、走ったツアーは初めてだったので、「やったな」っていう感じはありましたね。
――韓国、香港、台湾での単独ライブでは現地の熱いファンに迎えられたと思うのですが、海外公演を振り返っていかがでしたか?
日本語が通じない国なのに、みんなが私の曲を歌ってくれていて。その姿を見て、びっくりしましたね。
――「AREA OF DIAMOND 2」は、過去の自分や幼い自分を取り戻すというテーマがありましたが、今回、そうした過去の自分に向き合った理由は何だったのでしょうか。
「パール」っていうのがテーマだったんですよね。海底や奥底にある真相みたいなものが、長い間の私のテーマでもあったんです。昔のトラウマを乗り越えきれずにそのまま成長していってる感覚だったり、私の中で、受け入れなきゃいけないのに、受け入れないで過ごしてきてしまったものがあって。それを消化できたらいいなっていう気持ちと、それをエンタメに落とし込みたいっていう意図が今回のスタートでしたね。
――自分の中の小さな自分を大事にするというメッセージや、ピアノを弾く少女と一緒に作る演出など過去の自分と向き合う表現がありましたが、改めて、自分の半生に向き合う経験は、ちゃんみなさんの中に何を残しましたか?
ちゃんと、過去に自分が乗り越えた部分とか、やってきたことを振り返って、褒めてあげないとなと思いました。今までは、褒めるということはあまりなかったので。わざわざ見てなかったのかもしれないです。今までは、過去を振り返ることもなく、「過去は過去」っていう感じでしたね。