『草彅やすともの うさぎとかめ』番組の裏側をちょい見せ! かわいい昭和レトロな番組セットの誕生秘話とは!?

セットの掛け軸に隠された秘密

――他にここはこだわった!みたいなところはありますか?

山本 こだわったというか、掛け軸ですかね。草彅さんの後ろにかかっている掛け軸の文字は、実は当時小学4年生の私の娘が書きました。亀っていう文字を初めて書いたんですが、番組のテイストからカッコつけてない純粋な親しみやすい文字の掛け軸がいいなと思って、娘にお願いしたら、イイ感じで書いてくれました。娘は「早く書き直したい」って今は言ってますけど(笑)。


©ytv

――続いて番組の制作についてもお伺いします。1回の番組収録にはどれくらいの時間をかけるんですか?

遠山 60分の放送に対して、だいたい90分の収録時間を設定しています。うさかめ対決のVTRがあるような場合は、だいたい70分80分で終わっちゃうかな。なので、撮っているそのまま、OAになっている回もありますよね。

――これまで色んな「うさかめ対決」があったと思うんですが、一番印象に残っている、うさかめ対決の“技”はありますか?

遠山 一番印象に残っている技で言うと、サクジュワとんかつ対決をやった時に、うさぎの吉田朱里さんがシェフに教えてもらった技。とんかつあげた後に、ちょっとだけストーブの前に置く、っていうあの技にはちょっと感動しましたね。やるやらないで全然違うんですよ。制作している側ですが、あんな簡単なひと手間で激変したのには驚きました。

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草彅は収録まで何をやるか知らない!?


©ytv/遠山正悠さん(演出/プロデューサー) 

――「うさかめ対決」など、番組の内容を考えるうえで大切にしていることはありますか?

遠山 草彅さんやすともさんの3人を、楽しませたいなっていうのが一番ですかね。自分がテレビを見る時も、テレビの中の人が楽しそうだったら見ている方も楽しくなるので、その感覚は大切にしています。3人が楽しむにはどうしたらいいかなーっていうのをずっと考えています。実は、草彅さんには、その日何をやるか1ミリも伝えず来てもらっています。草彅さんって本当に良い意味で、とても素直で純粋な方なので、内容をちょっとでも知っていると、リアクションも薄くなっちゃうのかなと。番組で「うおー! すげー!」とか言ってもらいたいなと思って、基本的には内緒にしています。

――番組を作っている上で、これまでで思い出に残っていることはありますか?

遠山 うさかめは、草彅さんやすともさんがスタジオセットを飛び出してっていうのが基本ないんですが、去年、歌を出した時に、外に出てレコーディングスタジオで収録したのは思い出に残っています。また3人でどこか外でロケに行きたいですね。