黒田剛監督のもと、昨季はJ2を制し、今季はJ1初挑戦ながら首位を走る町田。快進撃を続けるチームを、播戸竜二氏が自身のYouTubeチャンネル『おばんざい屋』で密着取材した。
試合を3日後に控えた日の練習後に、播戸氏が黒田監督にインタビュー。「今日も良い練習をしてたんじゃないですか?」と問われた指揮官は、「今日はちょっと上げる日だからね」と応じ、次のように続ける。
「明日、明後日でちょっと落とす。今日はちょっと強度を上げて。選手的にも、なんて言うのかな、ぬるくなりやすいタイミングじゃん? 3日前って。そこをもう一回、強度を上げることによって、次の土曜日がすごく良くなる」
播戸氏が「会得しましたね」と感心。黒田監督は「組織づくりだからね。一瞬にして崩れるタイミングを知ってるから。そこは締める」と話す。
ここまで連敗はなく、トップを快走する町田。その強さの秘訣は何か。
「優秀なコーチ陣がいるから。みんなと知恵を出し合って、セッションを考えてもらったり。各セッション、みんな担当者がそれぞれ責任を持ってやる。他の人は特に何も言わずに、自分の責任を持ってやらせる。やりがいが出てくるしね、責任を持つようになるし」
スタッフ陣の熱のこもった指導で、選手たちも逞しくなる。「来る選手、来る選手が(町田が)一番強度が高いって、練習もハードだって言う。練習参加した人たちがみんな、ちょっと町田だけは強度がすごい高いって言うね。一番疲れるって」。黒田監督はそうした環境を重視する。
「それが普通になり、習慣になり、俺たちの日常というのはそれが普通であって、そこから見劣りするようだと、試合に出られないよっていう感じになるでしょ。俺たちのスタンダードをかなり高い水準に持っていければ、常にそういう状況で試合で戦える」
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取材日は紅白戦も行なわれたようで、播戸氏が「紅白戦に出てないメンバーも、3対3とか2対2とかけっこうやってましたからね。外れた選手たちは微妙な感じで、ちょっとダラダラしちゃったりとかするけど」と感想を述べる。だが、町田にそういう選手はいない。黒田監督も「うちはみんなやるよね」と胸を張る。
「目的をしっかりと理解しているから。すべてを誠実にやることが町田の美学だと思っているしね。だからそういう高体連と、それからプロというものの、ちょっとしたハイブリッドみたいな、そういうのが逆に新鮮で良いのかもしれない」
チームは一枚岩となって戦えている。
「今年から来た選手たちも、新しい町田のカタチ、J1でやっていた選手たちも新しいスタイルに慣れはじめ、それが強いとか、勝てるって感じはじめているから。それを信じて、みんなが奮闘してくれているのが、チーム一丸となれている1つの要因かな。みんながそれを信じている、これが勝てるサッカーだって信じてやっている」
シーズンもいよいよ佳境を迎えつつある。54歳の指揮官は「まずは30節までは、今の水準でいきたい。残り10試合のところで見えるものが変わってくる。そうすると目標を変え、さらにそこからラストスパートに向けて何か対策を講じていく」と意気込んだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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