普段、物静かな中国人生徒が豹変した…→カナダの語学学校で緊急事態!?【女ひとりカナダ暮らし(6)】
普段、物静かな中国人生徒が豹変した…→カナダの語学学校で緊急事態!?【女ひとりカナダ暮らし(6)】
さて、第1話で語学学校の生徒たちはとても個性的で芸達者であるという話をしましたが、またまた愉快な学生さんをご紹介します。
今回ご紹介する生徒で、中国人の彼は、中国で日本語を教えている先生。
中国の旧正月のお休みを利用して、英語を勉強しに短期留学しにきたのです。
「中国で日本語を教えている中国人が英語を勉強しにカナダに来る」という、多少ややこしい感じになっていますが、複数の言語を学ぼうとするバイタリティーは素晴らしいですよね。
彼はとても物静かでクールな人でしたが、勉強熱心で授業中に積極的に発言する事もあり、あっという間に他の生徒たちにも溶け込んでいきました。
彼が学校にいたのは短い期間でしたが、その落ち着いた姿勢から、先生も生徒も「え?半年前からいなかったっけ?」なんて冗談を言うほどに。
そんな彼の最終登校となる日、「せっかくだから」と、みんなでお願いしたのは彼の本業である「日本語教室」!!
「中国人がカナダの英語の語学学校で日本語の教室を開く」というまたまたややこしい事になっていますが、語学学校の先生や色んな国の生徒さんを相手に、日本語を教えてもらうことになったのです。
(あれ…皆もしかして忘れてる?この学校で働いている日本人がほら、ここに…!え…私の存在意義は…)
そんな私のちっぽけな日本人としてのプライドはさておき、いざ日本語の授業が始まると物静かな彼が急変したのです!
普段、物静かな中国人生徒が豹変した…→カナダの語学学校で緊急事態!?【女ひとりカナダ暮らし(6)】
「おはようございます!!!こんにちは!!!!!」(日本語)と、大きな声と派手なアクションで日本語の授業がスタートしたのです!
え?ちょっと待って、教師の時はそんなキャラクターでやってるの!?
みんなも同じことを思ったんでしょう。クラスが笑いの渦に巻き込まれましたが、そこはプロの(日本語の)先生。
あっという間に教室の空気をかえて、ガシガシ(日本語の)授業が進んでいきます。
ちなみに一番この授業を楽しんだのが、普段語学学校で英語を教えている先生達です。
普段は生徒に教える立場の彼らですが、「初めての言葉を繰り返すのって、緊張するね!」と興奮気味でした。(その気持ちや感動ををうまく授業に活かしてくれるといいのですが)
ちなみに、普段は「ENGLISH ONLY:英語しか喋っちゃダメ」がルールの当校ですが、この日を境にカナダ人の先生方が小声で私に「オハヨウゴザイマス」と挨拶してくれるようになったのはここだけの秘密です。
次回、個性豊かな生徒さんに負けないように、私もカナダで新しい趣味を始めてみたのですが…思わぬ苦戦をするお話は下の関連記事からチェック!