今から始める妊娠に向けた健康体づくり
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妊娠に向けて、健康なからだを目指しましょう。
健康なからだづくりのポイントを3つお伝えします。
生活習慣の見直し
妊娠に向けたからだづくりのためには、規則正しい生活習慣が欠かせません。
食生活が乱れている場合には、1日3食、栄養バランスのよい食事を摂ることを意識しましょう。
ウォーキングやランニングなどの運動習慣をつけたり、質の高い睡眠をとったりなど、健康な生活を心がけることも大切です。
喫煙はからだに悪いだけでなく、不妊や早産、発育障害などの原因につながるため、妊活中は控えましょう。
また、飲酒については、妊娠前は適量であれば問題ないといわれています。
胎児の発達にアルコールは悪影響を及ぼすため、妊娠の可能性がある場合には飲酒も控えましょう。
葉酸の摂取
妊娠に向けた健康なからだづくりには、葉酸の摂取も重要です。
葉酸は、胎児の神経管閉鎖障害の発生リスクを減らすのに重要な栄養素といわれています。
神経管の形成に重要な時期は、受胎後およそ28日といわれており、妊娠初期の女性だけではなく妊娠を望んでいる女性も必要量の葉酸を摂取することが推奨されている栄養素です。
妊娠を計画している女性の葉酸の1日あたりの推奨量は400μg※1とされています。
葉酸を豊富に含む以下のような食材を積極的に摂取しましょう。
ほうれん草
ブロッコリー
枝豆
納豆
いちご
食事からの摂取で足りない分はサプリメントで補うこともできますが、過剰摂取にならないよう注意が必要です。
冷え対策
健康的なからだづくりのために、冷え対策は欠かせません。
からだが冷えて血行が悪くなると、子宮や卵巣などの生殖器に十分に血液が届かず、冷えやすくなるといわれています。
また、葉酸や他の栄養素を摂取しても、血行が悪いと体内で運ばれにくくなることも。
さらに、からだが冷えると免疫力が低下し風邪を引きやすくなるため、からだを冷やさないようしっかり対策をしましょう。
冷え対策には、冷たいものの摂取を控え、生姜や根菜類、玉ねぎなどのからだを温める効果がある食材を積極的に摂るのがおすすめです。
湯船に浸かったり、定期的に運動したりすると、すぐにからだを温めることができます。
おなかや足などの下半身が冷えやすい場合には、夏でもブランケットや腹巻きを使って対策しましょう。
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妊活でよく用いられる漢方薬
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妊娠に向けてからだのコンディションを整えるには、漢方薬の使用もおすすめです。
漢方薬は自然由来の成分でからだに優しく働くので、安心して妊娠しやすい状態を目指せます。
毎日決められた量を飲むだけと手軽なため、生活習慣の改善と一緒にうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。
妊活には、次のような漢方薬が使用されます。
<妊活におすすめの漢方薬>
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
からだにたまった余分な水分を排出することで冷えを取り去るとともに、血流をよくして婦人科系の機能を高める漢方薬です。
からだが冷えやすく、貧血になりやすい方におすすめです。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
下腹部にたまった血液の塊を取り去り、血流をよくすることで婦人科系の機能を高める漢方薬です。
月経時にレバー状の血の塊があり、冷えのぼせを伴う方におすすめです。
漢方薬は体質に合っているかどうかが重要です。
体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、副作用が出る可能性もあります。
そのため、服用する際は医師や薬剤師などの専門家に相談し、適切な漢方薬を選んでもらうことをおすすめします。