横断的な連携で加速する「ALL BASKETBALL ACTION」
ALL BASKETBALL ACTIONは、予定より1年遅れで開かれた東京2020オリンピック・パラリンピックの機運を消さないよう、バスケットボール界と力を合わせて取り組んでいるプロジェクトだ。
東京2020大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響であいにく無観客開催ではあったが、各種メディアの報道や大会に向けたさまざまな活動によってアスリートの活躍とスポーツの意義が日本中に伝えられた。とりわけパラスポーツの認知度は大会前よりも向上した。
しかし、大会が終わるとその流れも下降線に。
日本パラスポーツ協会(JPSA)が行ったパラスポーツの認知度調査によれば、東京パラリンピック前の2021年7月には「パラスポーツを知っている(理解している)」「聞いたことがある」と回答した人が69.3%だったのが、9月の大会後には79.4%に上昇。それが2022年7月には72.4%に下がったというデータもある。
「本来、東京2020大会はピークではなく、きっかけ」と言う鹿島さん。そのベースにはスポーツを通じて地域・社会の課題解決に貢献できるという考えがある。
「当社は、「相互扶助」「共存共栄」といった「支え合い」の理念を大切にしています。スポーツのサポートにあたっても、こうした「支え合い」の大切さを伝えていくため、スポーツの取り組みのスローガン『Play, Support.〜さあ、支えることを始めよう。〜』を掲げています。
スポーツは、多くの人々に楽しさや夢・感動を与える力があると考えているので、アスリートの試合の勝ち負けやメダルの色、記録などの結果ばかりでなく、目標に向かうアスリートの姿勢やその過程に目を向け、サポートしていくこと、また、当社所属のアスリートや競技団体と連携した取り組みを展開していくことが、地域・社会の課題解決に資する取り組みにつながっていくのではないかと考えています」
(広告の後にも続きます)
「DREAM HOOP PROJECT」で夢を持つきっかけを
ALL BASKETBALL ACTIONの取り組みには3つの柱がある。
1つ目は、子どもたちに夢や目標を持つことの大切さをバスケットボール選手が伝える「DREAM HOOP PROJECT」(ドリーム・フープ・プロジェクト=夢授業)。
2つ目は、B.LEAGUEなどと一緒に取り組む地域密着型の「CONNECT LOCAL PROJECT」(コネクト・ローカル・プロジェクト)。
そして3つ目はJBA、JWBF、B.LEAGUEの大会会場で、それぞれのカテゴリーの選手が相互にファンを巻き込みバスケットボール界全体を盛り上げていく活動だ。
まずDREAM HOOP PROJECTは、バスケットボール選手が講師となって全国各地の中学校へ出向き、バスケットボール教室や自分たちの体験をもとに、選手が生徒に夢や目標を持つ大切さを伝えることで、子どもたちが将来について考えるきっかけ作りをしている。