マグミクスでは「『ドラクエ』弱い…期待を裏切られた“仲間キャラ”たち」と題して、仲間入りしたものの、能力値が「期待外れ」という評価がされている仲間キャラクターについて紹介する記事を配信しました。記事に寄せられたコメントでは「サマルトリアの王子」を挙げる声が多数見られました。



『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(画像は同作のスマートフォンアプリ版)

【画像】え…なんでFC版ではボツになったんだよぉ! コチラが「ムーンブルクの王女」が着ているところを見たかった、ムフフ装備です(4枚)

器用貧乏(?)なところも愛おしい!

 マグミクスでは「『ドラクエ』弱い…期待を裏切られた“仲間キャラ”たち」と題して、パーティー入りしたものの、能力値が「期待外れ」という評価がされている仲間キャラクターについて紹介する記事を配信しました。記事では、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』で仲間にできるモンスター、「はぐれメタル」や、加入のタイミングと能力値が見合わない「ライオネック」、同じく加入タイミングが厳しい『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の「テリー」を紹介しました。

 記事に対しては大きな反響があり、コメント欄には読者がプレイし「ガッカリしたキャラ」の名前が挙げられました。なかでも、期待を裏切られたキャラとして『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の「サマルトリアの王子」に言及するコメントが多数寄せられました。

『ドラクエ2』は、初のパーティープレイが採用されたタイトルです。その最初のパーティーメンバーであるサマルトリアの王子の存在は、往年のファンにとってひときわ思い入れがあるようです。「初めて2人パーティーになって、1ターンで2人分行動できる!」と感激した思い出を語る声がありました。

 とはいえ戦闘面では、彼の使い勝手には苦労を強いられたと語るコメントが多く見られました。ファミコン版の『ドラクエ2』は、「鬼畜」とまでいわれる難易度の高さが、いまでもたびたび話題になります。3人のメンバーが、どのように行動するか、どう敵の攻撃を受けるかで、戦況が大きく変わります。

 サマルトリアの王子は、打撃攻撃も呪文もこなす、「万能型」といえば聞こえはいいですが、実際はどっちつかず。「勇者ロト」の子孫でありながら、「ロトのつるぎ」は装備できず、最強の武器は「てつのやり」です。仲間を蘇生させる呪文「ザオリク」を覚えますが、本人が打たれ弱く死んでしまうことが多いので、ここぞというときに使えません。読者からは、彼を死なせないために、「ぼうぎょ」をうまく活用するべきだった、というコメントが寄せられています。

 スーパーファミコンでのリメイク版では、ビジュアルが「縦長の丸」の瞳で鼻のない『ドラゴンボール』の「クリリン」風からキリッとした面立ちになり、ステータスも強化されます。ところが、逆に強くなってしまった彼は「サマルトリアの王子らしくない」と残念がる声も。苦労した思い出も含めて、ファミコン版のサマルトリアの王子は「ドラクエ」ファンから愛されているキャラクターなのでしょう。

『ドラゴンクエスト』25周年を記念して2011年に発売された書籍『ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書』(スクウェア・エニックス)で、堀井雄二氏はこうコメントしています。「サマルトリアの王子の『いやー、さがしましたよ』というセリフには、当時多くのプレイヤーが『探したのはこっちだよ!』と突っこんだんじゃないかな」。

スマートフォンアプリ版『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』:
(C)1987,2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.