家族や友達と一緒にアニメを視聴している団らんの場で、刺激の強い描写が登場すると、一気に気まずさが漂います。視聴者から「思わずトイレに逃げ込んだ」と困惑の声があがった人気アニメには、どのような場面が登場したのでしょうか。
アニメ『アンデッドアンラック』キービジュアル (C)戸塚慶文/集英社・アンデッドアンラック製作委員会
【画像】え…っ? 「スタイル良いけど触ったら最悪死にます」 こちらが『アンデッドアンラック』ヒロインの風子です(4枚)
思春期男子の願望が現実になるシーンは沈黙必至
人気アニメは大勢で視聴すると楽しい一方、万が一気まずいシーンが流れると、いたたまれない雰囲気になってしまいます。視聴者が「スマホを触るふりをしてしのいだ」「子供と一緒に観るのはつらい」と戸惑いを隠せなかった、人気アニメに出てきた意外な「刺激的描写」を振り返ります。
※この記事はアニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』『アンデッドアンラック』『チェンソーマン』のネタバレが含まれます。
『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』
2024年4月から連続2クールで放送中のアニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』は、行商人の青年「ロレンス」が豊穣をつかさどる神の賢狼「ホロ」と出会い、ホロの故郷「ヨイツ」を目指してふたりで旅をする、中世ヨーロッパが舞台の物語です。
ロレンスの商売を主軸としたストーリーのため、性的描写はあまり多くありませんが、気を付けたいのは、ホロが裸で登場するシーンです。狼であるホロの普段の生活は人間の少女に姿を変えていますが、もとが狼であるためか、ロレンスの前でも恥ずかしがることなく、全裸のまま平気で動き回ります。
たとえば、第2話で雨に降られるシーンでは、宿に着き濡れた服を脱いだホロは、裸のままでロレンスと会話を続けます。狼だと分かっているものの、さすがに裸のホロを直視できないロレンス同様、恥ずかしさを感じる視聴者も少なくないでしょう。
また、ヨイツがすでに滅んでいるかもしれないと知り、ホロが取り乱すシーンでは、ホロは「わっちを抱いてくりゃれ(中略)わっちはもうひとりじゃ、じゃが子がいればふたりじゃ」とロレンスに迫ります。ロレンスが断るため、それ以上の進展はありませんが、「抱く」という言葉に、とまどう視聴者もいるかもしれません。
『アンデッドアンラック』
アニメ『アンデッドアンラック』は、不死身の身体を持つ青年「アンディ」が、触れた人に不運をもたらす少女「出雲風子」の力を利用して、本当の死を手に入れようと奮闘する物語です。2023年10月から連続2クールで放送され、2025年冬に新作1時間スペシャルの制作も決定している人気作品となりました。
風子の能力である不運の発動には「接触」が必須条件であり、また、不運の規模は、時間や密着度、相手への好感度など複数の要素に比例すると考えられています。そのため、対象者が死ぬほどの大きな不運が欲しいアンディは、ぐいぐい風子に迫ってくるのです。
本作ではアンディや風子のような特殊能力者を狙う組織「ユニオン」とからんだ戦闘シーンが多く登場し、戦闘中のアンディは風子を守るために、風子をおんぶしたり、抱きかかえたり、また、風子の不運を利用して敵に攻撃をしかけるために、大きな不運の発動条件であるキスをします。
ユニオンのメンバーである「ジーナ」と対決した時には、風子のシャツにもぐりこみ、胸に顔をうずめる姿が流れました。さらに、不死身のアンディはけがをすると身体のみ再生するため、戦闘シーンではほぼ裸体です。裸体のアンディと密着する風子は、本作ではもはやおなじみなのですが、家族で視聴するには刺激が強すぎて落ち着かないかもしれません。
また、原作第1話で風子のキスにより隕石の落下という不運を体験したアンディは、より大きな不運を得るため、「次はセックスだな」と口にします。このセリフはアニメでは「ピー音」で伏せられているものの、何を言っているかは想像がつくため、気まずさが残るでしょう。
『チェンソーマン』TVアニメビジュアル (C)藤本タツキ/集英社・MAPPA
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え、伝説の「ゲロキス」の後にも過激シーンが?
『チェンソーマン』
2022年10月から12月に放送されたアニメ『チェンソーマン』は、劇場版の制作も決定している人気作品です。主人公の青年「デンジ」は、「チェンソーの悪魔」の「ポチタ」とともに、悪魔を退治する「デビルハンター」として生活費を稼いでいました。ある日、仕事中に瀕死のけがを負ったデンジは、ポチタと契約してチェンソーの悪魔の力を手に入れて復活し、公安でデビルハンターとして働くことになります。
血しぶきを浴びながら悪魔を駆除するデンジは、普段の生活では「女を抱きたい」「胸を揉みたい」と考える、ごく普通の青年です。女性上司の「マキマ」から好きな男のタイプは「デンジ君みたいな人」と言われた際には、「男女関係に発展するかも」と、淡い妄想を抱いていました。アニメでは、そのようなデンジの心の声がひんぱんに流れてくるので、家族で観ていると気まずさを感じてしまうかもしれません。
また、仕事上のバディである女性デビルハンターの「パワー」から、「(大切な猫)ニャーコを悪魔から取り戻してくれたら胸を揉ませてやる」と言われたデンジは俄然やる気を出し、戦いの末、猫を取り返します。
約束通り、デンジがパワーの胸を揉むシーンは、服の上からとはいえ、パワーのあえぎ声も漏れる、刺激の強い描写になっていました。この回の中盤には、マキマの胸を揉むシーンも登場するため、家族で視聴していると、いたたまれない雰囲気になってしまうでしょう。
また、女性デビルハンター「姫野」がデンジの口のなかにゲロを吐いてしまうトラウマ級の「キス」の場面は有名ですが、その後の展開では、姫野が酔ったデンジを自宅に連れ帰り、ベッドの上で「しちゃう?」と聞いた後、デンジの服を脱がし始めました。こちらのシーンも思わず息をのんでしまうくらい生々しいので、リビングで視聴するのは避けた方がいいでしょう。