塩、ふりかけ、焼肉のタレ……アリが好きな物はどれ? 小1男子の自由研究、“意外すぎる結果”に「ダントツが砂糖じゃない…だと?」

 砂糖、蜂蜜、イチゴジャム、のりたまふりかけ、塩、レモン汁、しょうゆ、焼肉のタレ――この中で一番アリが好きなのはどれかな? 小学1年生の男の子が取り組んだ、夏休みの自由研究がワクワクします。

食品全8種類の中でもっともアリに人気だったのは“意外”な食品

 話題の主は、日本画家の大森亜矢子(@_aya_1011_)さんの次男。前述の調味料や食品全8種類を、それぞれペットボトルのキャップに詰めて庭に出し、24時間放置してアリの反応を調べました。

 開始から1時間おきに経過を見ると、一番人気は意外にもふりかけ。そこにイチゴジャムや砂糖、焼肉のタレが続きます。

 その傾向は変わらぬまま続き、ふりかけの減り具合が顕著に。イチゴジャムや蜂蜜、焼肉のタレも人気はあるものの、その粘性ゆえにアリが足を取られたり溺れたり、なかなか持ち帰ってもらえないようです。

ほぼ上位が判明し、溺れさせるのもなんなので条件を変更

 開始から数時間で上位は判明したし、アリを溺れさせるのもしのびないしと、実験の条件は少々変更。サラサラで持ち運びにくそうな砂糖や、粘性の高い食品には水を足して観察を再開します。

 その結果、砂糖や蜂蜜の人気は高まったものの、ふりかけの優位は変わらず、実験終了時には唯一の“売り切れ”。ほかにも、蜂蜜にのみ小さくて茶色いアリが集まるといった気付きがあったそうです。

アリの自由研究を選んだきっかけは?

 この興味深い実験は、X(Twitter)で13万件のいいねがつくなど大きな反響を呼びました。「ダントツで砂糖だろうと思ったら……」と意外な結果に驚く人や、「アリにとって視認性が良い黄色で、持ち運びやすいふりかけが喜ばれたのでは」と推測する人など、さまざまな声が寄せられています。

 編集部は、息子の研究を見届けた大森さんに、実験を始めたきっかけなど詳細を聞きました。

―― この自由研究を始めたきっかけは何ですか?

大森 以前公園でピクニックをしていたら、三男がこぼしたおにぎりにアリがたくさん集まっていました。巣に運ぶのを皆で観察するのがとても楽しく、次男が「いろんな食べ物でやってみたいね!」と思いついたんです。

 そんなとき、Xで同じ自由研究をされているご家庭を発見したので次男に見せたところ、「やっぱりすごくいいね! 早くやりたい!」とやる気をアップさせていました。次男は三兄弟の真ん中で、手をかけることが少なくなりがちなので、次男がやりたい! と思ったことにはなるべく寄り添ってあげたいなと考えて、この案で進めることにしました。

―― 食材選びがユニークに思えますが、チョイスの基準などはありましたか

大森 食材は次男が「アリはしょっぱいものやすっぱいものも好きかな? って気になったから」と、自由に選びました。焼肉のタレとふりかけは自分の好物だそうです(笑)。

―― Xで多くの反響が寄せられていますが、お子さんの反応はいかがでしたか

大森 次男には「たくさんの人が褒めてくれたよ!」と伝えました。小1になってからひらがなを書くのをとっても真面目に頑張っていたので、字を褒めてもらえたのが特にうれしかったようで、「地球のたくさんの人がほめてくれてうれしかったです!」と言っていました。

―― 寄せられた反応の中で印象に残ったコメントは?

大森 「黄色は視認性が高いのでふりかけと蜂蜜が人気なのでは」「水を足した蜂蜜や砂糖に集まるのは吸蜜する種類のアリ」といったコメントが興味深かったです。「子どもの頃に同じ実験をした」「懐かしい」「昔はペットボトルキャップがなかったので、水ようかんの空き容器でやった」と、自身の体験を語ってくださるかたもいました。

 「次男に『自由研究のおかげでフォロワーさんが増えた』と伝えたところ、『お母さんの絵がもっとたくさん見てもらえるようになってよかったね!』と言ってくれた」と、大森さん。そんな優しい息子さんは、「2年生の自由研究は、いろんなふりかけでやってみたい!」と語っていたそうです。

大森さんは食べ物の絵を多く手がける日本画家。9月30日まで新宿で個展を催しています

協力・画像提供:大森亜矢子(@_aya_1011_)さん

アリの好物を探る自由研究

ネットの反応

協力・画像提供:大森亜矢子(@_aya_1011_)さん