45歳の初心者コスプレイヤーの「mirio」さんがX(旧:Twitter)に投稿した、『鬼滅の刃』の「甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)」のコスプレ写真が圧巻のクオリティーです。彼女にコスプレの注力したポイントや制作秘話を聞きました。
『鬼滅の刃』甘露寺蜜璃に扮する「mirio」さん、撮影:「ko」さん(X:@ko11145300)/画像提供:「mirio」さん
【画像】え、美し過ぎ! こちらがクオリティー高過ぎな『鬼滅』甘露寺蜜璃のコスプレです(5枚)
子供たちへの愛情から生まれたコスプレクオリティー
45歳の初心者コスプレイヤーの「mirio」さんがX(旧:Twitter)に投稿した、『鬼滅の刃』の「甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)」のコスプレ写真が反響を集めました。子供たちのために始めたというコスプレの歴はわずか1年ですが、再現度やポージングの高さには目を見張るものがあります。彼女にコスプレの注力したポイントや制作秘話を聞きました。
――現在45歳で、コスプレを始めてまだ1年も経っていない状況です。コスプレを始めるきっかけは何だったのでしょうか?
少し重いと思われる方も多いかもしれませんが……3人の子供のうちひとりが起立性調節障害(起立時にめまいや動悸、失神などが起きてしまう自律神経の機能失調)、ふたりが不登校になったんです。最初は子供たちをどうにか学校に戻そうとしましたが、どうにかしようとするほどに状況は変わらず親子ともに心が苦しくなりました。
その時「これは方向が違う!」と思った感覚を信じ、子供たちをどうにかすることをやめて、子供たちの世界に飛び込んでみたんです(笑)。
学校に行かせようとすることを辞め、子供たちの見るYouTubeやアニメを一緒に観たり、一緒に絵を描いたり、ソシャゲで子供が課金をする気持ちを知るために課金をしてみたこともあります(笑)。子供の推す歌い手グループのライブに行ったり、推し活したり……そんななかのひとつの行動に、子供がやってみたいと言い出したコスプレがあったんです。
娘とコスプレをしてイベントに行ったのが2023年の11月です。コスプレを始めたのはそれがきっかけです。今では娘はもう満足してしまい、コスプレをやめてしまったので、取り残された私ひとり人で細々とコスプレ活動をしています(笑)。
今では子供たちも、上の子は体調も戻り、高校に通いながらバイトにも行って将来の夢まで決めたようですし、下の子ふたりは毎日ではないですが、たまに学校に通いながらお家でのびのび過ごしています。聞きもしないのに本音話もたくさんしてくれます(笑)。
――『鬼滅の刃』との出会いを教えてください。
子供たちが小学生だった時に、教えてくれてマンガを読んだのがきっかけです。「週刊少年ジャンプ」で最新話が出るのを毎週楽しみにしておりました。
――今回、甘露寺蜜璃のコスプレを選んだのは何故ですか?
甘露寺蜜璃ちゃんは『鬼滅の刃』のなかで一番好きなキャラクターです。ほんわかしているけれど、優しさと芯の強さがとても好きでこのような女性に憧れます。
――コスプレをする際、大変なことはありましたか?
これはどのキャラもですが……やはり年齢です(笑)。どうしてもしたいキャラクターと年齢が離れ過ぎているので、お肌をいかに若くみせるか、テーピングや肌作りに毎回苦労します。体型作りも同じです。これらは永遠の課題です。毎回反省と試行錯誤の連続ですし、それでもきれいに撮って下さるカメラマンさんにいつも感謝でいっぱいです。
――コスプレ歴が1年未満にもかかわらず、始祖ユミルを始め、クオリティーが高いです。工夫していることを教えて下さい。
こちらはカメラマンさんの力がとても大きいと感じています。出会うカメラマンさんにとても恵まれていると、日々感じています。メイクなどの工夫は、私自身がもとと宝塚歌劇が大好きなので、「自分が宝塚にいたとして、このキャラを舞台で演じるとしたらどんな感じだろう?」という感じで作っていくことが多いような気がします。無意識に2次元寄りというより3次元に寄っているんだと思います。
――今後のコスプレ予定を教えて下さい。
やりたいキャラクターが渋滞中です。10か月ほどコスプレをしてみて、自分自身の欲というか、「もっとこうしたい!」という思いが出てきているように感じます。以前は市販の衣装で満足していたところが、もっと色味や装飾、生地感など細かいところが気になるようになってきたので衣装作りや造形に興味があります。
あとはもっと撮影に慣れたいです。もともと、写真がとても苦手で………カメラマンさんがすばらしいのに自分がいつもあたふたしてるのが歯がゆくて……。ポージングや表情や表現力をつけたい! そして……写真集を作りたい! 夢だけはとっても大きいです。いくつになってもそれだけは変わらないと思います。