2024年の夏アニメが、早くも折り返し地点にきています。序盤は『しかのこのこのここしたんたん』や『【推しの子】』などが注目を浴びましたが、後半戦へ向けてはどのようなアニメが話題になっているのでしょうか。
TVアニメ『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』キービジュアル第2弾 (C)Sunsunsun,Momoco/KADOKAWA/Alya-san Partners
【画像】え…っ? キービジュが「これはたまらん」 こちらが後半も期待しちゃう2024年の「過激な夏アニメ」です(4枚)
デレる表情がたまらない!
2024年夏アニメも放送開始から2か月弱経ち、多くのアニメが折り返し地点を過ぎました。放送前から話題の作品だけでなく、ダークホース的な作品も多く、ますます盛り上がっていきそうです。後半戦は、どのような作品に期待が高まっているのでしょうか。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』
毎週メインヒロインのかわいさに胸を撃ち抜かれるアニメが、燦々SUN先生による同題ライトノベルが原作の『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』です。
ロシアと日本のハーフでヒロインの「アリサ・ミハイロヴナ・九条(CV:上坂すみれ)」こと「アーリャ」は、主人公の「久世政近(CV:天崎滉平)」にそっけない態度を取りつつ、久世には伝わらないだろうとロシア語でデレていきます。しかし、久世は幼い頃にロシア語を話す少女に初恋をしたことからロシア語を習得しており、アーリャのデレは全部筒抜けだったのです。
そのようなアーリャと久世を中心とする物語の第4話では、生徒会入りした久世が生徒会長を目指すアーリャを応援すると決めました。しかし、第7話でふたりをよく思わない「谷山沙也加(CV:長谷川育美)」が立ちはだかります。続く第8話では久世の活躍もあり谷山を退け、危機を乗り越えたアーリャと久世は距離が縮まりました。
今後、アーリャの生徒会長への道や久世との関係がどうなるのか、視聴者の注目が集まっています。
また、本作はアーリャ役を演じる上坂すみれさんの流暢なロシア語も話題を集めました。上坂さんはロシア語が堪能で、他作品でもロシア語を披露しています。ファンからは「上坂さんは上智大学ロシア語学科卒なのね! さすがです」「上坂さんがロシア語でデレるシーンがとにかくかわいい。その一点突破でいける」「ちゃんとロシア語でデレ演技できるのすごすぎ」と絶賛され、なかには「アーリャさん……番組の最後にどんなロシア語を話したか……ロシア語講座をお願いします」と講義のお願いもありました。
他にも、「学園天国」や「可愛くてごめん」など、毎週異なるカバー曲を披露するEDも注目ポイントです。ネット上では「EDのカバー曲も、制作側のアーリャさんをとびきり可愛く魅せようって気概が感じられて最高」「『学園天国』? 昭和の懐メロ? それを上坂すみれさんが歌うと……なるほどかわいい」と好評で、毎週どの曲をカバーするのか、ファンが予想して盛り上がっています。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』は7月3日(水)23時30分から、「TOKYO MX」ほかにて放送中です。「ABEMA」「Amazon Prime Video」「dアニメストア」といった動画配信サイトでも、順次配信されています。
『逃げ上手の若君』
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の同題マンガを原作とした『逃げ上手の若君』も、視聴者から楽しく歴史を学べると好評で、後半にも期待が高まっています。
物語は1333年、後に室町幕府を開く「足利尊氏(CV:小西克幸)」の裏切りによって、鎌倉幕府が滅亡したところから始まります。一族をほとんど滅ぼされた鎌倉幕府の正当後継者「北条時行(CV:結川あさき)」は、諏訪大社の当主「諏訪頼重(CV:中村悠一)」の手引きによって諏訪へ落ち延びました。諏訪で仲間を得た時行は、天性の「逃げて生き延びる才能」を活かし、鎌倉奪還を目標に掲げて日々稽古を積んでいきます。
第6話では盗人の「風間玄蕃(CV:悠木碧)」が時行の仲間に加わり、第7話では剣士「吹雪(CV:戸谷菊之介)」が登場しました。吹雪は剣の腕前だけでなく軍略に通じており、味方になれば心強い存在です。
本作はスピード感あふれる時行の見事な逃げっぷりや、色鮮やかな色彩の作画が注目を集め、「作画と表現が芸術みたいで見入る」と好評を集めてきました。また、ころころと変わる時行の表情に目をうばわれる視聴者も多く、「少年らしいカッコいい表情も少女のようなかわいい表情もたまらない!」と、胸をときめかせるファンが続出しています。
しっかりとした歴史考証をした時代劇でありながら、荒唐無稽なギャグシーンが多いのも魅力で、「コミカルに歴史を学べる」と好評の本作は、後半も多くの視聴者を惹きつけていくでしょう。
『逃げ上手の若君』は、毎週土曜23時30よりTOKYO MX、BS11ほかにて放送中です。また「Amazon Prime Video」「dアニメストア」ほか、配信サービスでも順次配信されています。
TVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』メインビジュアル (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
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ヒロインたちの豊かな表情に目を奪われる
『負けヒロインが多すぎる!』
今期のダークホースともいえる作品が、雨森たきび先生による同題ライトノベルを原作とした『負けヒロインが多すぎる!』です。
男子高校生の主人公「温水和彦(CV:梅田修一朗)」はある日、クラスの人気女子「八奈見杏菜(CV:遠野ひかる)」が失恋する現場を目撃してしまいます。このことをきっかけに温水は八奈見と関わるようになり、その後は八奈見を筆頭に好きな人と結ばれない「負けヒロイン」たちとやたらと関わることになる日々が始まるのです。
第1話から第4話までは八奈見を中心に、ほかの負けヒロインの「焼塩檸檬(CV:若山詩音)」や「小鞠知花(CV:寺澤百花)」が登場し、物語が展開されました。そして、第5話からは焼塩を中心に物語が展開されます。焼塩が想いを寄せる「綾野光希(CV:小林千晃)」の彼女「朝雲千早(CV:上田麗奈)」は、焼塩と綾野の関係を疑ったことで三角関係になり始めました。その後、焼塩は口が滑って綾野に想いを伝えてしまいます。今後、3人の関係がどうなるのか目が離せません。
「どの作品にも存在する負けヒロインにあえて注目したのがいい」と作品のコンセプトを評価する声や、「八奈見の仮面を被らないさまざまな表情が良い」と八奈見の豊かな表情を楽しむ声が多く、原作もアニメの放送をきっかけに一気に売上が上がっており、今期の覇権候補へと一気に駆け上がるのか注目です。
『負けヒロインが多すぎる!』は、毎週土曜24時30分よりTOKYO MX、BS11ほかにて放送中です。また「U-NEXT」「Hulu」ほか配信サービスでも順次配信されています。
※天崎滉平さんの「崎」は「たつさき」が正しい表記