グラミー賞を3回受賞した著名ラッパーのファットマン・スクープが、ステージ上で倒れ死去した。53歳だった。
本名アイザック・フリーマン3世のスクープは、8月30日に米コネチカット州、ハムデン・タウン・センター・パークでのパフォーマンス中に倒れ病院に搬送、そのまま帰らぬ人となった。
緊急事態を捉えた動画の中で、上半身裸のスクープはステージ後方のDJブースに近づき、「ハムデン、騒げって言ってるんだ!」と観客を煽るも、階段を上りブースに立つと、息苦しい様子を見せ喘ぎ声を出していた。そして「パーティーに来たのなら」と語り掛け一旦間を置き、前かがみになり「騒ごうぜ!」と叫ぶとその場で崩れ落ち、医療チームが蘇生を試む中、ファンの悲鳴がこだましている様子がうかがえる。
また別の映像ではスクープの側近がDJブースに向かい、静寂に包まれたファンが見守る中、音楽のスイッチを切る様子が収められている。
当局は午後8時33分に現場に急行、スクープは担架に乗せられ病院に移動し、緊急治療を受けた後息を引き取った。
グラミー賞受賞3回、最近はポッドキャストやチャンネル5の「セレブリティ・ビッグ・ブラザー: UK vs USA」といったリアリティ番組に出演し、活躍の場を広げていたスクープ。9月7日にはイギリスのレミニス・フェスティバルに出演予定となっていた。