杉野遥亮が主演するドラマ「マウンテンドクター」(フジテレビ系)の第9話が、2日に放送された。(※以下、ネタバレあり)

 本作は、山岳医療の現場に放り込まれた青年医師・宮本歩(杉野)が、さまざまな思いを抱えた患者や医療従事者たちと触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を、壮大なスケール感で描く山岳医療ドラマ。

 山荘のオーナー・篤史(石丸謙二郎)が骨折で入院した。その頃、院長室に典子(岡崎紗絵)の母・聖子(池津祥子)が来て、MMTとの兼務は過重労働で、そこには周子(檀れい)によるパワハラがあったのではないかと問い詰める。

 一方、歩と真吾(向井康二)の関係は、息子の件でギクシャクしたままだった。歩は、治療が必要な患者がいる以上、持ち場を離れてでも現場へ向かうのは医師としての責務であり、自分の判断が100%間違っていたと思えなかった。

 そんな中、歩と兄の友人・丸川聡一(森準人)が宮本家を訪ねてくる。聡一は週末に鮎川山荘経由で山に登るといい、当日は歩も山荘を手伝いに行くことに。ところが、山荘を出発した聡一は道に迷って遭難してしまう。

 連絡を受けた歩は、救助を要請するよう聡一に伝え、自らも江森(大森南朋)の制止を振り切って山へ向かう。その後、歩は聡一を発見、高山病などを発症していたため標高の低い場所へ移動。しかし、その結果、救助隊は歩たちを発見できなかった。

 そして翌日、歩たちは救助隊に発見されてヘリで病院に搬送される。歩の判断による二次遭難が大きな問題となり、歩は江森から叱責(しっせき)される。さらに後日、あることがきっかけでMMTを批判する記事が週刊誌に掲載されてしまう。すると再び聖子が院長室に現れて…。

 放送終了後、SNS上には、「お兄さんを山で亡くしているのが、どうしても大きいような気がする。 救いたい、亡くなって欲しくないって思ってしまう」「歩が江森先生の逆鱗(げきりん)に触れたのは、聡一を見つけた後に勝手に移動したことなんだよな」「歩、いい医者になるために全部背負っちゃう。お兄ちゃんの呪いがとけていない感じ、あるよな」などの感想が投稿された。

 またこのほか、「院長の『判断力』と江森の『救わない命』という言葉がリアルに聞こえて印象的だった」「あのまま標高を下げなかったら、聡一は危なかったかもしれない」「救助ヘリは数は限られている。ただ目の前の人を助けたい、そう思う前に考えなきゃいけないんだね。救える命の順番を」といったコメントも投稿された。