コスプレイヤーの「夏川深森」さんが、X(旧:Twitter)に投稿した『ふしぎの海のナディア』の「ナディア」のコスプレ写真が見事なクオリティーです。彼女にコスプレの注力したポイントや製作秘話を聞きました。
『ふしぎの海のナディア』ナディアに扮する「夏川深森」さん(X:@NatsukawaMimori)、撮影:「fullfull」さん(X:@fullfull_photo)/画像提供:「夏川深森」さん
【画像】えっ、スタイル良すぎ! こちらがクオリティー高すぎな「ナディア」のコスプレです(5枚)
作品愛から初めての衣装製作に挑戦
コスプレイヤーの「夏川深森」さんがX(旧:Twitter)に投稿した、『ふしぎの海のナディア』の「ナディア」のコスプレ写真が反響を集めました。健康的な褐色肌とスタイルの良さ、愛らしい笑顔によってキャラクターを見事再現しています。彼女にコスプレの注力したポイントや製作秘話を聞きました。
――これまでのコスプレ歴を教えて下さい。
途中活動をお休みしていた期間がありますが、コスプレ歴は7年ほどになるかと思います。
――『ふしぎの海のナディア』との出会いを教えて下さい。
TVの再放送で観たことが『ふしぎの海のナディア』との出会いです。子供の頃から歴史や冒険小説が好きだったので、アトランティスをめぐる夢あふれるストーリーや、元気いっぱいのナディアに惹きつけられました。
ナディアがいつも身に付けている「ブルーウォーター」に、憧れを抱いた子供時代でした。
――今回、『ふしぎの海のナディア』のコスプレをしようと思った理由は何ですか?
ナディアのコスプレは以前からしていたのですが、しばらくコスプレをお休みしていた期間があり、復帰したら以前より再現度を上げた姿で必ずやりたいと思っていました。今回撮影して下さったカメラマンさまも、私がコスプレを始めてから長くお世話になっていて、同じくナディアが大好きな方なので、「ナディアに近づけるよう」アドバイスをいただきながら撮影に挑みました。
――実際にコスプレするにあたって工夫したこと、大変だったことはありますか?
今回ナディアの衣装・小道具は(靴など一部を除いて)全て自作しました。洋裁や造形については全くの初心者だったので、本やネットで洋裁の基本から勉強しながら製作に取りかかりました。ナディアの衣装はとてもシンプルな形ですが、体のラインが美しく出るよう、型紙を何度も引き直して試行錯誤しました。
「サーカスの舞台で着ている」衣装なので、生地についても高級感がありクラシカルな色味のベロア地と、ベルトには光沢の美しいサテンを選びました。サーカスの舞台で身に付けているティアラやバトンもあわせて製作しています。
今回初めて一着の衣装を仕上げてみて、細かい装飾や2次元のシルエットを再現されているレイヤーさんに、改めて尊敬の念を覚えました。私は手先が不器用なので、「ブルーウォーターを身に付けたナディアに憧れた子供の頃の気持ち」がなければ、最後まで完成させることができなかったと思います。
――撮影で印象に残っている記憶はありますか?
海岸でロケをしていた時のことです。撮影が終わり、防波堤を歩いている際、通りすがりのライダーさんに「ナディアですよね?」と声をかけていただきました。聞けば、ナディアのキャラクターデザインを手がけた貞本義行さんが描かれていたバイクマンガに出てくる車体と、ライダーさんの愛車が同じものだとのこと。ナディアと一緒に愛車の記念写真を撮らせてもらえないか、とお声がけいただき、バイクにまたがらせていただきました。
その方は「コスプレ」という文化をまったく知らないご様子でしたが、「最高の記念になりました」と温かいお言葉をいただき、とてもうれしくなりました。大好きなキャラクターのコスプレを喜んでもらえる。私にとっても「最高の思い出」です。『ふしぎの海のナディア』という作品が運んでくれた、忘れられない一期一会の瞬間でした。